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少し昔の話をしましょう。

むかしむかし、忍術学園という所で仲のよい6人が居ました。5人の忍たまと1人のくのたまは、性別に関係なくいつも一緒でした。

忍術学園で5回目の桜の季節、その6人は再来年に卒業を控えた上級生になりました。


そこで学園長から6人にある任務が下されました。学園と敵対関係にある城に忍び込んで密書を奪う、危険な任務でした。

そこで6人は蛍火の術と偽書の術という、囮に偽の密書を持たせて適地に送り込む作戦をたてました。その囮に選ばれたのは、くのたまの子だったのです。

任務は順調に進みました。けれど、最後の最後で囮であることがばれてしまい敵城に捕らわれていたくのたま諸共、城は炎に包まれました。

その子は死を覚悟しました。忍者の本質は逃げること。例え味方に何かあろうと、任務を優先するものだと教えられてきたからです。

誰も助けには来ない。来てはいけない。

ところが忍たまの1人が、誰よりも優秀だったはずの彼が忍者として一番してはいけないことをしました。


「Aっ…早く逃げろ!!」


燃え盛る炎のなか、その言葉の通り彼女は懸命に逃げました。そして息も絶え絶えに城の外に出た時、自分を助けた彼の姿はありませんでした。

彼が学園に帰ってくることは、遂にありませんでした。

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神野シュウ(プロフ) - 面白いです!続き、楽しみにしてます!!頑張ってくださいo(`^´*) (2012年6月10日 7時) (携帯から) (レス) id: 4ec220c390 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はとほ | 作成日時:2012年6月4日 21時

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