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ここは、どこだろう。


空がとても近くて、風が気持ちいい。そこから見える風景は忍術学園のように山や林ではなく鉄で出来た建物ばかり。ここは、どこだろう。


「やっぱり屋上に居たんだねA、八左ヱ門が探してたよ」


「お前ハチにパシらせておいて1人屋上に行ってんじゃねえよ」


雷蔵に…三郎?
何で髪がそんなに短いの?服装だって、それ南蛮衣装?


「おほー!やっぱり屋上はいいなあ…ってAー!!お前アイス買ってこいって言っておきながら居なくなるんじゃねえよ溶けるだろ!!」


「あっはっは、ハチってば汗だくになりながらAのこと探してたんだよ超笑えた」


八左ヱ門と、勘ちゃんまで。どうしたの?ねえ、ここはどこなの?忍術学園に帰ろうよ。


「A、あんまり八左ヱ門をいじめるなよ」


『!!…兵助っ…』


その名前を呼んだ次の瞬間、視界が歪んだ。待って、私その兵助に聞きたいことがあるの。まだ、言ってないことがあるの。


『兵助!!』


どんどん世界は歪んでいく。兵助に手を伸ばした時、自分の格好も南蛮衣装だったことに気がついた。


◇◆


次に目を覚ましたのは医務室で。ああ昨日は医務室で泊まらせてもらったんだっけ、と身体を起こす。


『…』


私の隣には、兵助が眠っていた。未来から来たという、久々知兵助の生まれ変わり。私の夢に出てきた南蛮衣装のまま隣で静かに寝息をたてていた。

気配を消して、そっと顔を覗き込む。長い睫毛も、白い肌も兵助そっくりだ。


ああ、やっぱり彼は。


『…私、謝らないよ。私のせいで兵助が死んだこと、謝って許されることじゃないもの。でもね、ずっとずっと言いたかったの』


兵助の手にそっと自分の手を重ねて言った。


『助けてくれて、ありがとう。四年前に会ったあの日からずっと、大好きだったよ』


「…俺もだよ」


重ねていた手が、今度は私の手を強く握った。

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神野シュウ(プロフ) - 面白いです!続き、楽しみにしてます!!頑張ってくださいo(`^´*) (2012年6月10日 7時) (携帯から) (レス) id: 4ec220c390 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はとほ | 作成日時:2012年6月4日 21時

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