moonlight2 (ページ10)

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ソヒさんと一緒に居るときのセンター長は穏やかで優しい

あんな顔するのは猫たちと居るときだけだと思ってた

でも時々ものすごくさみしそうな表情が顔を出す

ふたりは何かあったのかな？

センター長はもしかしてソヒさんのことが好きとか？

え～道ならぬ恋じゃん！！ダメダメ、そういうのは！

ソヒさんはソクミン先生の...

「Aさん？どうしたの？」

目の前にソクミン先生の顔がどアップになる

『わ！びっくりした～』

私の声にブラッシング中だった猫様が膝から飛び降りた

「ぼぉ～っとしてたから(笑)なんかあった？」
『してませんよぉ～(笑)』

「ふーん、ま、そういうことにしとこう！！」

先生は私の顔をのぞき込みながら肩をポンポンッと叩いた

『先生の奥様が可愛いな～と思ってみてました』
「でしょ～うちの奥さん可愛いよね！」

はいはい、ごちそうさまです
先生夫婦は愛し合ってる雰囲気がにじみ出ていてとても素敵だ

いつになるかわからないけどもし結婚するなら
こんなふうになれたら素敵だなと思う

逃げていった子をつかまえて

またブラッシングをはじめた

「何かセンター長とソヒさん、あやしいよね」

ナラさんが隣に座ってブラッシングを始めた

「ね、Aさんはどう思う？」
『べつに...』

別に気にならないしどうでもいい
センター長がもしソヒさんのことが好きでも
そんなの私に関係ない

「幼なじみらしいんだけどぉ～なーんか違わない？」

幼なじみなのか‥ふたり･･･じゃあもしかしてもしかしたり？
いやいやそんなドラマみたいな話･･･

『幼なじみなら仲良くてもおかしくないんじゃないですか？』
「でもぉ～」

現実の方が小説やドラマなんかより
もっとドラマティックかも知れないけど

センター長の心はセンター長のものだから
それが人の道に外れた恋だったとしても
私にもナラさんにも関係ないこと･･･

いろんなことを考えていたら
ついブラッシングが強くなりすぎたらしく
猫にひっかかれた

『あ！痛っ』