ma cherie 5 (ページ20)

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認めないページ20

新しい週が始まって、パスポートの申請に行ったり

海外ボランティアの事務所へ話を聞きに行ったり…

毎日が飛ぶように過ぎていく。

「な～んか楽しそうね」

職場の先輩が聞く。

『ちょっと・・・(笑)』

「まさか、結婚の準備？」

『そういうんじゃないです。別のことで…』

「怪しいなー…」

『やめてくださいよ～、先輩！！』

「楽しそうなところ、邪魔するよー」

ふらりとやってきたのはジョンハン。

『珍しいね、具合悪いの？』

「違うわ！こーれ・・・」

ジョンハンが渡してきたのは

サマーキャンプの案内状。

『サマーキャンプって、まだやってたの？』

「そうだよ、未来ある子どもたちを育てる事業だ」

『ふーん』

「週末はここにみんなで行くから、予定あけとけよ？」

『みんなって？』

「孫３人と、Aとエリー。懐かしいだろ？行くよな？」

『うん。誘ってくれてありがとう！』

「先生たちを手伝うボランティアだ、人数多い方がいいしな」

渡された紙を読んでいると

ちょっとこっち来て！ってジョンハンが外に連れ出す。

『仕事中！』

「ひまだろ？(笑)」

『まぁね…』

「A、こそこそ何やってる？」

『え？』

「どこに行くためのパスポート？」

ジョンハン知ってたの？

『なんでそんなこと聞くの？』

「どこに行くか言えよ。お前の動きなんか全部情報入ってるんだぞ？」

仕方ない

ジョンハンに海外でのボランティアのことを話す。

「ジスはどうすんだよ？」

『この方法なら、誰にも迷惑かけずに偽装を解消できるよ…』

「そうじゃないだろ？本当の…」

ジョンハンの電話が鳴ってる

「わかった、すぐ戻る」

『ジョンハンも真面目に仕事してんのね(笑)』

「とにかく海外行きは認めない！…キャンプは一緒に行くぞ？」

そう言い残して

ジョンハンは広報部へ戻って行った。

認めないって言われても…私のことだからね。