理由なんて〜JS〜 ページ17
Aとの充電ハグはすごく久しぶりだ。
今日の疲れも一気に吹っ飛んでく気がする
あ〜このまま離れたくないな。
よく鍵を閉め忘れるうっかりさんなAだけど
たいていはドアスコープを覗いてからドアを開けるはずなのに
「確認しないでドアを開けるなんて…どうしたの?」
『…』
なんで答えないんだよ?
「どうして?」
『・・・と思ったからです』
「聞こえない!」
ハグをやめてAが言った
『ジスさんだろうなと思ったんです!』
顔が真っ赤だ
そして、リビングの方へ逃げるようにして歩いて行く。
え?どういうこと?
「なんで僕だと思ったの?連絡してないのに!」
ワインと花束を持って後を追いかける
ソファに座ったAがつぶやいた。
『ここに帰って来てからずっと考えてたから・・・ジスさんのこと』
えーーーちょっと待った!
僕のこと考えてて確認もしないでドア開けちゃうなんて!!
「僕のこと、考えてたの?」
『あ・・・その、何ていうか・・・変な意味じゃなくて
お仕事はうまくいったかな?とか、そういうことですよ?』
変な意味って言うのは何かわかんないけど(笑)
僕のことを思ってくれてたのがうれしい。
理由なんて何でもいいんだ
僕が来たと思って、慌ててドアを開けたんだね?
危なかったけど…
「僕たちの100日記念が中途半端になったからやり直さない?」
近所のコンビニへ一緒に買い物に行って、つまみを調達。
『もう夜が明けますよ?』
「いいじゃない、どうせ日曜日だし!」
少し飲んだだけで真っ赤になって
うとうとし始めるA、ほんとに弱いんだな(笑)
「ほら、ベッドに行くよ?」
寝室に誘導するとベッドにパタンと
横になって目を閉じるA
起きてたら絶対にさせてくれないだろうから
こっそり隣に寝っころがって寝顔を眺める…。
Aの静かな寝息が僕の子守歌になって
寝顔をもう少し見ていたい僕の目と
まぶたの重さがケンカしてる
・・・まぶたの勝ちみたいだ(笑)
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作者名:miel | 作成日時:2018年5月14日 20時