九尾狐がブラック本丸に行きました (ページ13)

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12話ページ13

「少し落ち着いたか？」
「うん、ありがとう。」
少々泣き疲れた様子の雪姫に三日月が問いかける
雪姫は柔らかく微笑みながら三日月に礼を言った
「大将〜大丈夫か〜って三日月の旦那！」
白湯を取りに行っていた2人が戻ってきて三日月に驚く
「少々主殿が疲れていた様でな、少しの間胸を貸してやったのだ」
雪姫の目元が腫れていたのを見て薬研はそういう事かと頷く
「はい、これ…君はさ…病気なの…？」
安定が言いにくそうに雪姫に問いかける
雪姫は少し考え、その問いに答えた
「病気…なのかな…昔、此処を悪くしちゃってさ…時々発作を起こしちゃったりするんだ」
そっと自分の胸元に手を当てる
少し悲しそうな顔をして雪姫は俯く
「なんかごめん！」
「貴方が謝ることではないよ…私の体が弱かっただけだから」
安定の頭を優しく撫でる雪姫
安定は申し訳なさそうな顔をして俯いている
「大将、そろそろ寝ようぜ、こんな遅くに起きていると余計疲れるだけだ」
「そうだぞ、大和守との自己紹介は朝にゆっくりしような」
「うん…おやすみみんな」
『おやすみ主(大将)』

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「心配だなぁ」
時の政府のとある部署で、青年がそうボヤく、
「ハル様、心配し過ぎですよ」
彼の傍にいた白蛇が話す
「だって！もしも病気で神気が切れたら！？もしも、自分なんて足でまといとか言い出してODしちゃったら！？」
「あぁ！もう！心配なら行けばいいじゃないですか！黒斗も同じ事言ってました！2人で行ってくれば！？」
半ギレしながら白蛇は言う
ハルと呼ばれた青年は天才を見るような目で蛇をみつめる
(あっコイツ馬鹿だった)
自身の主に馬鹿というレッテルを貼り付ける白蛇
「じゃぁちょっと本丸に行ってくる！」
そう言って青年は走り去ったのだった

「黒斗置いて1人で行く気か…アイツ…」

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