72.ハンター試験の面談 ページ27
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第一応接室は階段を上ったすぐ先にあった。
扉の前で心拍数を落ち着け、大きく深呼吸をする。
ノックは何回だっけ。3回でいいかな。
コンコンコン、軽快な音を鳴らして、ゆっくりと扉を開けた。
「……失礼致します」
……うわ、和室。お母さんが好きだったやつだ。
ネテロさんは方形の座卓を挟んだ向こう側の座布団に座っていた。
「402番……Aといったな。まぁ座りなされ」
「あ、はい、失礼します」
久々に本名を呼ばれて少し動揺してしまった。
そういや登録は本名でしてたっけな。アナウンスで呼ばれなくてよかった……
ネテロさんの促しに従い、用意されていた座布団に正座する。
正座にはあまり慣れていないけれど、お母さんが和室にいる時は必ずこの座り方してたからね。
「ほっほっほ、そんなに固くならなくていいわい。そういう姿勢は嫌いじゃないがの。
……では、いくつか質問を始めるぞ」
「は、はい」
優しそうな人だ。
でも身体に流れる念のオーラはあまりにも滑らかで、素人目にも熟練者だと見て取れる。
まぁ、二次試験の時のアレからして明らかに常人じゃないんだけど……
「まず、何故ハンターになりたいのかな？」
あら、思ってた以上に普通の質問。
なんて答えようか……下手な嘘をつくより、正直に言った方がいいかな。
「えっと……、色々あって、どうしても実力を認めてもらいたい人がいるんです。
その為に一番手っ取り早いのがものすごい難関だって評判のハンター試験に通ることだと思って。
だからプロハンター、その称号が欲しいだけっていうか……」
ちょっと正直すぎただろうかと思ったが、ネテロさんは特別何を言うでもなく相槌を打つだけだ。
「ふむふむ、なるほどな。……では、お主以外の9人の中で一番注目しているのは？」
「う――ん……99番。あと44番、301番もですかね」
キルは勿論弟だから。ヒソカさんとギタラクルさんは念能力者だし、なんか……無性に気になる。
ゴン君達も入れたかったが、あんまり多すぎるのは良くないかなと泣く泣く省略した。
「ほう……では最後の質問じゃ。9人の中で一番戦いたくないのは？」
むむ、そうきたか。
うーん……やっぱり誰とも戦いたくなんてないけど、絞って絞って絞り切るなら……
「99番と、405番です……ね」
殺されそうだからという意味での一番はヒソカさんとギタラクルさんだけど、精神的にならこの二人は譲れない。
理由は言うまでもないだろう。
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くぅつか(プロフ) - キラさん» コメントありがとうございます！ 更新本当に遅くなりますがそれでも良ければお付き合いください！ (2019年1月3日 18時) (
レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - とっても面白いです！！とても続きが気になります！更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2019年1月3日 15時) (レス) id: 4b08e8e764 (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - C＠音さん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて嬉しいです、更新できる限り頑張ります！ (2018年8月31日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
C＠音 - はじめまして！一気読みしましたが続きがきになって仕方ありません！更新頑張ってください！ (2018年8月29日 14時) (レス) id: ce7a2e00eb (このIDを非表示/違反報告)
くぅつか(プロフ) - 月翔×ミオさん» コメントありがとうございます、励みになります！ これからも頑張ります〜 (2018年8月23日 22時) (レス) id: d6e249ddc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くぅつか | 作成日時：2017年10月5日 18時
