2432【短編集】

fsm　あさごはん　*リク ページ6

机を挟んで目の前には朝から元気な人がいる…人なのか知らないけど…

「いただきます！」

もうそれはそれはニッコニコ…
朝だよ…？元気すぎない………？

「いただきまぁす…」

朝ご飯は美味しそうな鮭と白飯に味噌汁というど定番

シンプルなのが一番いいのよ…………

「そういえばいつもの配信はいいの？」

私がスヤスヤ寝てる時間にやっている朝ご飯配信

「あ〜今日はないんだ、というか今日はない日にした！」

「ふ〜んそうなんだ…」


なるほどだから今日は起きるの遅かったのか


「どうどう？美味しい？」

「うん美味しいよ〜」


久しぶりに同じ時間に食べるからか少し新鮮な感じ


ただこいつは用事がない偶のときにはいつも私の目の前に座って人が食べてるのを不躾に眺めているので目の前にいるの自体はいつものことだったりする

不躾は言いすぎかもしれないけど…


「なんでこんなに元気なんだこの人…」


「ん？知りたいか？」


「えっいいです…」


なんか怖い


「そんなこと言うなって〜〜ほらほらなんでだと思う〜？」

自分から言っておいて当てさせるのか

口にものを入れたまま喋らない、なんてマナーを守りながら会話をすすめる

当然ペースは遅く返事もだいぶ間を置くけど朝には丁度いいくらいの遅さだろう


「ええ〜…今日なんかいい事でもある…とか？」

「ああ〜惜しいな！」


「惜しい……？？これに惜しいとかあるの…？」

「あるんだな〜！！それが！」


今日…じゃなければ明日？…そんなわけ…


「う"〜〜〜ん"………」


目の前でふふんと言わんばかりに笑ってる狐

これが………剣持くんの言ってた伏見ガクの闇………………

「いましょーもないこと考えてるだろ」

「ばれた。」

闇って言いたかっただけみたいなところあるしね


くだらない話にシフトしつつあるところで伏見の皿の上は空に


「ごちそーさま！」


食べ終わった食器を持って台所に向かう

どうやら恒例のように私が食べ終わるのを目の前で待つらしく、またも向かいに座る


「久しぶりにAと一緒にご飯食べれてめちゃめちゃ嬉しいんだぜ」


咀嚼しているから返事が出来ない隙を狙ったのか何なのか
言われるがまま状態で

今しがた喉を通ったご飯の味なんて忘れてしまった

kzh　かまってちゃん　*リク→←rsn　おかえし

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