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その時、初めて叔父と目が合った。
濁った灰色。
我々国の幹部の優しさとは似ても似つかぬその瞳。
アルファード・スキャナード
ar「久しいな、A。」
『…………アル。』
懐かしい名前で呼べば、低い笑い声が部屋にこだまする。
ar「騙され、奪われ、虐げられたというのに、まだその名で俺を呼ぶのか。」
その一言に、グルッペン様がぴくりと反応した。
gr「おい、"虐げられた"とはなんだ？」
『……子供が、一人で生きれる訳もなく、私は拾われたのですが、その時に。
今思えば、おかしな話です。
"偶然"家を無くした少女。
"偶然"その場にいた軍人。
全部、アルが仕組んだ事だったのね。』
崩れた口調で話しかければ、アルは微笑んだ。
昔と変わらない光景。
でも、何かが決定的に違う。
壊れてしまった。
壊してしまった。
ar「そう。
そうだ。
俺は君を気に入っていた。
だが、この国の主人になる為には致し方ない。
さァ、死んでくれ。
可愛い姪よ。」
後ろからせり上がってきた殺気に振り向けば、そこには拾ってくれた軍人がいた。
『っ、幹部だったなんて……！』
まずい。
カンマ数秒の間に考えを巡らせる。
このままいけば、ポックリいく。
かといって後ろに行けば、叔父にやられる。
その時、声がした。
ci「A……っ！！！」
薙ぎ倒された軍人の上で、荒く息をするのはチーノくん。
gr「忘れていたが、叔父殿。
貴様に恨みを持つものは、なにもAだけではないぞ。」
焦った様子から一変。
半ば格好をつけたようなグルッペン様に、またもや笑い。
ar「その目……あぁ、スウィンドラー嬢か。」
ci「忘れたなんて言わせへんぞ……！！」
オレンジの眼光がギラギラと光る。
gr「コイツを殺る前に名乗っておけ、A。」
ar「グルッペン……と言ったか。
どういう意味だ、それは。
俺に名乗るべき者など、ここには……。」
『地獄まで、覚えていて下さいね、叔父上。』
ar「まて、まてよ、お前、A、その服、まさか……
お前は、あの数年で何者に……！
まさか、俺のお気に入りがメイドまで落ちぶれたとは言わんだろう！
思い出せ、お前は誰だ！
立派な家の、後継だった……！」
『いいえ、アル。
私は。』
"……只のメイドで御座います。"
.
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ウパーくん - 初コメ失礼します🙇 本当にメイドちゃんがgrさん達に貰ったプレゼントを身に付けてるのマジ好きすぎる‼️ (2022年7月31日 1時) (
レス) @page43 id: a71b74aaab (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - わーい＼(^o^)／さん» サラッサラです！((コメントに気付いてなかったなんて言えない() (2021年9月20日 7時) (レス) id: 87eae225ed (このIDを非表示/違反報告)
わーい＼(^o^)／ - 神通り越して、髪ですね！(ごめんなさい完結してないと思ってたなんて言えない) (2021年8月1日 22時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - おつ2@通りすがりの饅頭さん» こっ、こここコメントありがとうございます！！迷子については触れないでおきますね！() (2021年2月25日 15時) (レス) id: 28f94f75c2 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2@通りすがりの饅頭 - しばらく迷子になってたら完結してただと…！？完結おめでとうございます！ (2021年2月25日 8時) (レス) id: e7282832ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すなめり | 作成日時：2020年8月11日 20時
