第30話 ページ39
pi「でっか……。」
そう呟くぺいんと坊ちゃん。
無理もない。
少し古いとはいえ、レンガで作られた巨大な壁、蔦の巻きついた塔、何より大きすぎる正門。
まぁ真正面から突破することなんてないのだから、この門は通らなくてもいi
rd「おらぁああああ!!」
pkt「出てこいや叔父ぃいいい!!!」
ci「シメんぞぉぉおおお!!!!」
pi「え、そういう感じ?」
sg「ぺいんとさん、行きますよ!」
…………はぁ。(ため息)
、
、
、
、
『とりあえず、国王室……。』
気配を消し、ゾム様に教えて貰ったようにダクトの中を素早く進む。
無駄に広い作りのため、ダクトも大きく、中腰で走れるほどだった。
息を切らさず、音を立てず。
?「……ッ!!」
『誰……ッ!』
唐突に気配を感じ、咄嗟に懐からナイフを出す。
気配の方に目を向けると、宝石のような翡翠と視線がかち合った。
途端に、肌にジクジクと刺さっていた殺気がおさまっていく。
『え、ゾム様……?』
なんでここに?
見慣れた緑は、笑っている。
zm「よっ!
いや、ちゃうねん、Aが気になってな?
付いてきてもうてん。」
ああ、それと。
ゾム様はギザギザの歯を見せてニンマリ笑った。
zm「他のヤツらも、居るから。」
爆 弾 発 言
『え、ちょっ……探してきます!』
慌てて近くの穴から飛び降りたら丁度調理場だった。
いつの間にか戦場と化しているそこを、飛んでくる武器をかわしながら知り合いを見つけるべく見渡す。
sho「まだ行けるよなぁ、シッマ!!」
kn「当たり前やろ!?」
その光景を見て、またダクトに戻り、別の場所に向かう。
図書室
監視室
外壁
大広間
武器倉庫
家畜小屋
そして……
gr「来たか、A。」
『グルッペン様……。』
威圧感やら殺気やらだだ漏れな男と、椅子に座り込み、底のない沼のような目で此方を見る男。
懐かしすぎる。
憎すぎる。
『グルッペン様、書類には確かにこういう事は出来ないと書いてはったはず。
なのに、どうして…?』
gr「あぁ、俺も気が変わってな。
情を持っていかれた人間には、俺も随分と弱いらしい。
なにより他のヤツらが五月蠅くてかなわん。」
その状態がありありと想像できて、この場に相応しくない笑みが零れた。
gr「……して、Aの叔父よ。
この娘をどう思う?
貴様に全てを奪われ、それでも生き抜いたこの子を。」
↓
1023人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ウパーくん - 初コメ失礼します🙇 本当にメイドちゃんがgrさん達に貰ったプレゼントを身に付けてるのマジ好きすぎる‼️ (2022年7月31日 1時) (レス) @page43 id: a71b74aaab (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - わーい\(^o^)/さん» サラッサラです!((コメントに気付いてなかったなんて言えない() (2021年9月20日 7時) (レス) id: 87eae225ed (このIDを非表示/違反報告)
わーい\(^o^)/ - 神通り越して、髪ですね!(ごめんなさい完結してないと思ってたなんて言えない) (2021年8月1日 22時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
すなめり(プロフ) - おつ2@通りすがりの饅頭さん» こっ、こここコメントありがとうございます!!迷子については触れないでおきますね!() (2021年2月25日 15時) (レス) id: 28f94f75c2 (このIDを非表示/違反報告)
おつ2@通りすがりの饅頭 - しばらく迷子になってたら完結してただと…!?完結おめでとうございます! (2021年2月25日 8時) (レス) id: e7282832ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:すなめり | 作成日時:2020年8月11日 20時