「」 (ページ26)

今日:18 hit、昨日:6 hit、合計:2,296 hit

恥ず…… ページ26

あれから自分は5分間泣きわめいた。

自分が泣き止んだ頃、周りのみんなは幼女を見る目でこちらを見ていた。

『ず、ずいまぜん。ｽﾞﾋﾞｯ。年甲斐もなく泣きわめいてしまいました。』

自分の鼻声に笑ったのか、それとも声がおかしかったのか、桜備大隊長さんは明るく笑い飛ばしてくれた。

桜「アッハハハハ！いい、いい。お前もまだ子供だ。存分に泣け！俺で良ければ何時でも胸を貸すぞ！」

でも。

『いや、いいです。』

桜「なんでだ！？！？」

自分は桜備大隊長さんになんでだと体を前後に揺すられながらも思った。

1度借りただけでも恥ずかしいのに、また借りるとか無理ゲーじゃわ。

森「ちょ、桜備大隊長！A怪我人！怪我人ですって！！」

自分の顔色がだんだん悪くなっている事に気がついた森羅が桜備大隊長の事を宥めてくれた。

た、助かった……あれ以上やられると確実に吐いてた。

さすがにゲロインは嫌だ。いや、自分がヒロインだとは思ってないけどさ。吐くのは女子として嫌だ。

火「大隊長。話が脱線してます。」

火縄中隊長が話の軌道を修正してくれた。

桜「おっと、そうだった。A、暴走した時の状況を教えてくれないか？」

あぁ、なるほど自分はそのために呼ばれたのか。

『はい。えっと、自分が家に着いたときそこはもうすでに焼かれていました。近くに第3特殊消防隊の隊員がいて、その人からこの家に住んでいる自分の母が焔人になったことを告げられました。それで自分は母がﾀﾋんだことを受け入れられなくて、えっと、それで』

自分が暴走した時の状況を考えながら話してはいるが、何故自分があのタイミングで暴走しだしたのかは覚えていない。