「」 (ページ25)

今日:7 hit、昨日:6 hit、合計:2,285 hit

説教……？ページ25

周りは見たことない人や、会ったことある人が居た。

まさかとは思うが、自分みんなの前で説教されるん？？え？何それ、なんて地獄？

いや、まぁ、怒りとか悲しみとかの感情に押しつぶされて暴走した自分が悪いんやけど。

この年で公開説教はクルやろォ〜。

自分はこれから来るであろう叱責を心して聞こうと桜備大隊長さんを見つめた。

桜備大隊長さんも自分を見つめ返してきた。

そしたら急に森羅がポツリと呟いた。

森「いや、これ、なんの時間？」

そう呟いた森羅を咎めるように火縄中隊長さんが森羅を睨んだ。

桜「………A。」

硬い声で呼ばれ、自分は強ばった声で返事をした。

『は、はい。』

桜備大隊長さんは怖い顔のまま自分の前に来て、手を振り上げた。

自分は殴られると思ってギュッと固く目をつぶった。

それから数秒、ポンと優しく自分の頭に手が置かれるのが分かった。

男らしく無骨なでも、優しい手。人を守るために努力する手。

桜備大隊長さんは優しく自分の頭を撫でた。

桜「よく、戻ってきた。」

桜備大隊長さんは泣きそうなでも、心底嬉しそうな声で「おかえり」と言ってくれた。

自分はその声に我慢していた涙がまた、流れるのを感じた。

『な、なんでっ今ァそれを言うんですかぁ〜！』

自分は年齢も考えずわんわんと泣きわめいた。そんな自分を桜備大隊長さんは優しくギュッと抱きしめてくれた。

「ご、怖がっだよぉ〜！！！皆にもうあえ"ないがど思っだ〜！！！」

さっき思い切り流した涙はまた、自分の頬をつたい桜備大隊長さんの服を濡らしていく。