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デジャブページ20

パチリと目を覚ます。

「5柱目………」

5柱目って、なんだろう

前見た夢とも何か関係があるのか？

いや、今はそれを考える時じゃない

ふと、部屋に差し込む光がやけにオレンジめいているのを目にした。

夕方か……

ガチャリ

ノックをせずに入ってきたのは

ヴァ「！？お前！起きたのか！！」

赤髪で、首に2本の黒い横線が入ったがたいの良い男の人だ

自分はその人の言葉に「誰？」と返事を返そうと声を出そうとするが、声がかすれていてよく分からない音しか出せなかった

ヴァ「ん？あぁ声が掠れてんのか、まぁ無理もねぇなあれから5日間お前は眠りっぱなしだったわけだしな。ちょっと待ってろ今水を持ってきてやるから」

水を貰えるその言葉にほっとした

………いや、待て、今あの人はなんて言った？？

5日間眠ってたって、言わなかったか？？？

その言葉で自分の今の状態を把握するためにゆっくりと頭を回し始める

ここは恐らく病院なのか、第8にある医務室なのか分からないが、学校にある保健室に似た感じの雰囲気の部屋だ。

自分の右腕には針が刺さっており、針には管が付いている。

その管の先には点滴の袋があった。あと少ししたら変えなきゃならないだろう。

体が少し熱い。日光にずっと当たっている時のような熱さで少し眠くなってしまう。

そんな事を考えているとあの人が戻ってきた

ヴァ「起き上がれそうか？」

自分はゆっくりと起き上がろうとするが体が言う事を聞かない

ヴァ「無理そうか……嫌かも知んねぇけど、俺が起こす。ゆっくり起こすから。」

わざわざ自分に嫌かも知らないけどって、言ってくれるこの人は随分と紳士的だ。

ヴァ「良し、起きれたな、じゃぁ、コップを持て……ないよな、仕方ねぇ俺がコップを持つからゆっくりと飲め。焦らずな」