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夢ページ1

ゴウゴウと炎が勢いよく燃える音が辺りに響いた

自分は気づくと周りを炎に囲まれた場所に立っていた。

足元には黒い炎があり、地面も真っ黒。

しかし何故か自分はその炎の真ん中に立っている。
自分はただ、目の前のゴウゴウと燃える音と光景をずっとみている。

パラパラ

何かが落ちる音が辺りに響いた

あぁ、自分はまた夢を見ているんだとふと思った。

パラパラ

そうと自覚してから何分経ったのか気づくと何かが落ちる音が止まっていた。

そちらが何故か無性に気になり、見てみると

白い布に包まれたナニカがいた。

そのナニカは私を指さすと掠れたような、どこか嬉しそうな声でこういった

「今日だ。今日、運命の歯車は回り出す。あぁ、早くお会い出来るのを楽しみにしています。我らが女王陛下……………」

ナニカはニヤリと笑った後に、ドロリと溶けるように消えた。

……なぜ、自分は今ナニカが笑ったと思ったんだろう

それに運命の歯車ってなんなんだ………

女王陛下って一体……

あぁ、ダメだ思考が纏まらない。何かに妨害られたように考えが纏まらない。

体が傾く。重力に沿って体が堕ちていく。

自分の体は炎の中へと大きな音と共に沈んでいった。

深く、暗い、底が見えないほどに暗い、暗い、深い、深い、炎の中へ…………

ピピピピピピピピ──────

ガチャ

「…………」

なにか、大切な夢を見た気がしたんだがなんだったっけ………

「Aー！もう、8時よ！！遅刻するわよ！！起きなさい！！」

下から母の怒声が飛んでくる。

………え？

母の言うことが信じられず、1度自分のケータイを見てみると、ケータイの数字は確かに8:00となっていた

「うっそじゃろ！？なんでもっと早く起こしてくれんかったん！！お母さんのケチ！！意地悪！！」

悪態をつきながら急いで準備し、玄関へと飛び出す。

母の「そんなこと言うならもう起こさないわよ！バカ娘！あと！今日は行く所があるから早く帰ってくるのよ！」という怒鳴り声を背に走り出す。

私は後ろに手を振って返事をした。