ふうせん。【赤】 (ページ2)

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赤「なあA～」

「何ですか」

赤「今日英語のテストやけど勉強した？」

「何それ」

赤「さすが俺の友達！！仲間！！」

「無理」

教室に入ると、可愛い天使とその仲間たちが出迎えてくれた。

緑「おはようA！」

「ご機嫌麗しゅう神ちゃん、今日も可愛いね」

桃「Aおはぴ」

「きもぴ」

青「…」

「真顔で見ないで圧凄いから」

この人達と居ると口が忙しくなる。

ツッコミしすぎて唇腫れそう。

赤「あっ、今日数学宿題あったっけ」

「あ、そういえばあるわ」

桃「あーまじか、神ちゃん見せて」

青「俺も」

緑「もー…。今回だけやで？」

「天使！！大好き！！」

神ちゃんのノートを4人でかぶりつく様に見ていた時、神ちゃんが私のリュックを見ていた。いやん恥ずかしい。

緑「A、この赤い風船…」

「あ、そうそう、この間ガチャで見つけたの。可愛いでしょ？」

緑「うん、めっちゃ可愛い」

「……何か私に言われたみたいで照れる」

私のリュックには小さい赤い風船のキーホルダーがついてる。

見たらいつでも思い出せる様に、衝動的にガチャを回した。1000円と別れました。慰めて。金くれ。

赤「…」

「よし！神ちゃんありがとう！」

緑「いーえ！しげもちゃんとやった？」

赤「え、あ、うん！おおきにな！」

緑「んふ、1人1個アイス奢りな？」

それだけで許しちゃう神ちゃんもアイスを思い浮かべてにこにこする神ちゃんも天使です。神ちゃんだらけの天国に行きたい。

桃「あっ、淳太来た」

青「え、今日唇痛くて休むとか言うてなかった？」

赤「そこまで酷いん？やっぱ唇ゲルゲやな」

緑「こらこら、事実やけど可哀想やろ？」

淳太、というのは担任の先生の中間淳太先生。

ご覧の通り、天使の神ちゃんでさえも無意識にバカにしてしまうようなからかい甲斐のある先生である。

黄「…お前ら、聞こえてんぞ」

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