しょう兄ちゃんとかずくんとじゅんくん４ ページ23
館内を双子に手を引かれ歩く翔。
和「しょう兄ちゃん！ほら、エイ！」
潤「あ、サメもいる！」
翔「ん？アカエイだ。有毒なやつだぞ…って、お前ら何してんだ！？」
直接魚に触れるコーナーで、和也と潤は躊躇することなく水槽に手をいれる。
潤「…わっ！？」
和「わぁー！…びっくり。」
エイを触った二人は、驚いた。
そして、その二人を見ていた翔も驚いた。
翔「…な、何だよ。」
恐る恐る声をかけると、四つのキラキラした目が翔を振り返った。
和「しょう兄ちゃん！すごいよっ！」
潤「ほら、しょう兄ちゃんも、手いれて！」
翔「あ、いや。俺は良いや…って！良いって！」
翔の右手を二人は掴み、あっという間に水槽へと引っ張る。
思わぬ不意打ちに為す術もなく、翔の右手は水槽に入れられ指先がエイに触れる。
そして、翔の絶叫する声が館内に響いた。
夕方。
水族館を後にした三人は、またバス停に立っていた。
行きとは真逆の様子。
和「あぁ、たのしかった！」
潤「なっ、しょう兄ちゃんもたのしかった？」
翔「…あぁ、まぁな…。」
水族館を心底満喫したような双子と、まるで白い灰のような翔。
潤「イルカはいなかったけど、マグロがたっくさんいた〜！さとし兄ちゃんにも、みせたかったね。」
和「ぺんぎんはいたけど、さんぽはしてませんでしたね。でも、まー兄にもエイさわらせてあげたかったな。」
動物大好きなすぐ上の兄なら、きっと喜んでくれたはず。
一番上の兄でも、喜んでくれただろう。
潤「しょう兄ちゃんも、エイさわれてたのしかったでしょ？」
ある種の期待を含んだ問いに、翔は一瞥もくれず頷いた。
和「まさか、エイのからだがあんなにやわらかいとは、おどろきでしたね〜。」
潤「なっ！もっとかたいのかとおもってた！」
和「さめって、さめはだじゃないんだね。」
潤「なでても、かまなかったしな。」
末の弟達の楽しそうな会話に、数時間前の自分を思い出し、翔は引きつった笑みを浮かべた。
潤「ねぇ！しょう兄ちゃん。まー兄のかぜがなおったら、またきたい！」
和「うん、こんどはさとし兄ちゃんもいっしょがいいな。」
翔「…そうだな。」
その返事に、嬉しそうに微笑む双子。
和潤「…それにしても。」
翔「…どうした？」
和潤「しょう兄ちゃんは、やっぱヘタレなんだね。」
グサッと音をたてて突き刺さるその言葉に、若干の怒りを覚える。
翔「…お前らーーっ！！」
キャーと楽しそうに逃げる二人。
バスが来るまで、もう少し。
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雅狐 - 物静かな人が一番怖いとは、よく言ったものですね。 (1月5日 20時) (
レス) @page35 id: 8b57b1b168 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - くまさん» 初めまして、おはようございます。ゆりかごの件ですが、ロックを解除するつもりは毛頭ありません。申し訳ございませんが、ご理解願います。 (2013年7月13日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんばんは。二人の関係は、良い方向に行くと良いんですけどね〜。さて、どうなることやら(´∀｀)今日か明日には、移行します〜。ゆりかごも、もうちょいで移行ですね♪ (2013年4月21日 21時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - まーさん» こんにちは。本当、何だか珍しく切なくなっちゃいました…。そうそう、双子なんです〜。一人か悩んだんですけどね（笑）ゆっくり休んでくださいね♪ (2013年4月20日 7時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
はるやん(プロフ) - みみさん» こんばんは。嬉しいコメントありがとうございます。そんな風に言っていただけて光栄です♪リクをいただいて書いたお話でしたが、繋げてみました。移行するまでは、一話完結ぐらいの短いお話が続きますが、よろしければご覧くださいませ（●＾o＾●） (2013年4月19日 22時) (レス) id: 7adfd23576 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年3月29日 15時
