僕の神様

伍話 ページ6

「おい、さっきから何の話をしているんだ？俺が聞いたのは人を殺して何か感じるか、だぞ？」

尾形が面倒くさそうに言った。

「僕は別に構わないけどね、鶴見さんのこと知りたいし」

宇佐美が頬杖を突きながら言う

「私の幼少期の大切な思い出の九割九部は鶴見中尉殿との思い出だ。長くなるのもしょうがないことだろう？」

「寂しい幼少期だな」

「尾形には負けるよ」

嫌味っぽく言った尾形に沢木が間髪入れず返すとどちらともなく胸倉をつかみ、にらみ合う。

「僕は百之助とAの殴り合いより話の続きが聞きたいんだけど？」

やれやれ、とため息をつく宇佐美

「ああ、すまないね宇佐美。では話の続きに戻るとしよう。」

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