【あんスタ】吸血鬼とシスター【朔間凛月】 (ページ35)

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episode34 ページ35

凛月「ね、俺の言った通り軽いでしょ」

『あ、ああ・・・///』

恥ずかしさの余り、凛月が言っている言葉を聞き取れない

だってお姫様抱っこって言ったらアレだよ！
女の子が誰でも憧れるあのシチュエーションだよ！
ドキドキが止まらないよ！特に凛月みたいな綺麗な男の子にされた時とかさ！

凛月「納得出来たみたいだね。さて、駄弁ってるのもいいけどそれだどAが後で困りそうだから、そろそろ行くよ」

話してこないのを納得の反応と認識したのか、凛月はそのままの状態で町の方へ進んでいく

凛月「どうしたの？顔がゆでダコみたいに赤いけど？」

『えっ？ううん、気にしないで・・・///』

凛月「そう」

うぅ、この体勢だけでなく顔を近づけられるとは・・・恥ずかし過ぎて心臓のバクバクが止まらないよ///

凛月「着いたよ」

暫くすると、町の入り口へと辿り着いた

凛月「足元気を付けてね」

凛月はゆっくり丁寧に私を降ろした

『運び送りしてくれてありがとう』

普通なら送ってくれてありがとうだが、今回はその、アレだったから・・・ね

凛月「どういたしまして、それじゃあまた明日」

『バイバーイ！』

門の下を通り抜けようとした瞬間

凛月「あっ、A待って！」

『？』

凛月に大声で呼び止められた
森の入り口にいた彼は猛スピードで此方へ向かって来た

凛月「忘れる所だった。コレあげるよ」

そう言って彼は一輪の花を手渡した

凛月「棘や葉っぱは取ってあるから、触っても怪我はしないよ」

『この花、あの洞窟の？』

凛月「そう、怪我させちゃったお詫びに。
本来なら花冠にしたかったけど、それじゃあ目立つし、町の人間に怪しまれる可能性があったから止めたんだ
あの花は彼処にしか咲いてないからね」

『そっか。ありがとう、大切にするね』

凛月「うん。その花は結構特殊でね、茎を水の中にさえ入れとけば枯れる事は無いから、帰ったら必ず茎を水の中に入れるんだよ」

『はーい』

凛月「それじゃあ今度こそ、またね」

『うん、また明日！』

凛月から貰った花を片手に、私は教会へ向けて走り出した