【あんスタ】吸血鬼とシスター【朔間凛月】 (ページ26)

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episode25 ページ26

ガスッ

真緒(え、うわぁぁ！！)

その内の片方がカメラのレンズ部分に激闘し、俺はその衝撃で後ろに倒れてしまった

真緒(いってぇ・・・)

どうやら後ろは坂になっていたらしく、俺は背中からダイブしてしまった
運が良かったのか、落ちた場所は枯葉だらけの所だったので、背中にちょっと痛みがはしっただけで、怪我はしなかった

真緒(何で蝙蝠が・・・あ！カメラカメラ！)

今ぶつかった衝撃で壊れたりデータ破損してねぇよな！お願いだから無傷でいてくれ！

ポチッ

真緒(ハァ、無事で良かった)

電源ボタンを押しデータをチェックすると、データ破損はしておらず、証拠写真はクッキリバッチリ撮れていた

真緒(証拠はこれで十分だな)

これを叔母さんに見せたら、流石に彼奴は言い逃れは出来ない
後は彼奴を教会へ連れ帰るだけだ
叔母さんにはそこまで頼まれてはないけど、彼奴を森に置いて1人で引き返すなんて出来っこないからな

真緒(さてと、頑張って登るか)

坂に生えてる蔦に手を掛けた瞬間

キィ！キィ！

真緒「うわっ！な、何なんだ！」

さっき俺にぶつかって来た蝙蝠達が襲い掛かってきた

真緒「あっ！ちょっ！止めろっ！」

耳元で羽音と蝙蝠達の鳴き声が聞こえる

追い払いたいが、左手はカメラで塞がっているので使えない
何とか空いてる右手を振り回して対応しているが、羽音と鳴き声は相変わらず近くで聞こえ、全く追い払えていない感じがする

状況を確認しようにも、蝙蝠達は目の前の丁度目線の高さで暴れている為、眼を開ける事が出来無かった
奇跡的に腕や指、顔を噛まれていないのが救いだ

キィキィ！！

真緒「おいっ！やめっ！」

パサパサ・・・

羽音の音が小さくなっていくのを感じる
それと共に、鳴き声も聞こえなくなった

真緒(やっと行ったか・・・)

あの蝙蝠達、しつこ過ぎるだろ
ぶつかったのは悪かったけど、あんなに怒る事ないじゃないか
心の中で悪態をつきながら、うっすら眼を開ける

真緒「・・・は」

目の前の光景に、俺は思わず眼を疑った

真緒「何、で・・・」

目の前の光景は異常だった
俺が今いる場所は木々や叢といった森の中ではなく

ガヤガヤガヤ

様々な年代の人々が暮らす、町の中にいたのだからだ