【あんスタ】吸血鬼とシスター【朔間凛月】 (ページ15)

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episode14 ページ15

ガチャ

叔母「ただいま～、遅くなっちゃってゴメンね」

Aが眠ってから数十分後、叔母は用事を済ませ帰ってきた

叔母「夜ご飯一人で食べれ・・・あら」

『すぅ・・・むにゃ』

叔母「寝ちゃってるわね』

気持ち良さそうに寝息をたてちゃって可愛いわね♪
参考書抱えたまま寝ちゃってるって事は、寝るギリギリまで読んでいたのね
ウフフ♪勉強熱心で嬉しいわ

叔母「何も掛けないでこんな所で寝ちゃうと風邪ひくわよ」

彼女が起きない様小さく呟く
そんな所も本当に、あの人にそっくりね・・・
・・・やだ、思い出したら涙が出て来ちゃったわ

叔母「さて、寝るなら此処じゃなくて自室のベットで寝ましょうね～」

そう言いながら彼女の体を肩に担ぐ
部屋に向かおうとした時、ある物が目に映った

叔母「これ、Aちゃんのパーカー」

部屋に行くのだから、ついでにこれも持って行っちゃいましょうか
そう思いながら掴もうと手を伸ばすが

パサッ

後少しで掴めるという所で、パーカーは床に落ちてしまった

叔母「まぁ、大変」

急いで拾い上げようと近づいた時、つま先に何かが掠れる様な音がした

叔母(これは、葉っぱ？どうしてパーカーに・・・)

表面は深緑色でとても綺麗だけど、側面は触るだけで怪我をしてしまいそうな程ギザギザしてるから危ないわね

叔母「にしても、どうして葉っぱが・・・」

パーカーに葉っぱをつけるなんて、一体何処でどういう遊びをしてきたのかしら？
それにこのパーカー、よく見たらあちこちに薄すらと泥がついてる

町に木は沢山あるけど、こんなギザギザで危なっかしい葉っぱを付けた木なんて無かった気がする

お花屋さんは一軒あるけど、店主の方が風邪をひいてしまっている為、ここ最近は休業中

叔母「だとしたら・・・」

嫌な考えが頭の中をよぎる

叔母「Aちゃん・・・まさか」

いや、そんな事は無い、そんな筈は無い
幾ら何でも、彼処に行くなんて事・・・

叔母「・・・そうよね、Aちゃん」

『んん・・・すぅ』

少しだけ体を離してAちゃんの顔を覗き込む
彼女は幸せそうな顔をして眠っていた

叔母「・・・Aちゃん」

もう、これ以上考えるのはよそう
そう心の中で呟き、Aちゃんをそっと担ぎ直し、部屋まで運んで行った