【あんスタ】吸血鬼とシスター【朔間凛月】 (ページ14)

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episode13 ページ14

『ただいま～』

あの後2人とは森の入口で別れ、私は教会へと帰ってきた

『あれ？暗い・・・そうだ、今日叔母様町長さんの所行くって言ってたっけ』

道理で部屋の電気が点いてない訳だ

『夜ご飯は何かなぁ～♪」

夜ご飯がある冷蔵庫を開けてみると、そこには叔母様特製のサンドイッチとサラダが置いてあった

『美味しそう♪お腹減ったなぁ・・・でも、先シャワー浴びようかな」

服は森の中をあちこち走り回ったせいか、土と葉っぱが所々付着していた

『何だか今日は汗掻いちゃったし、このままだと何か嫌だから浴びてこようっと』

パーカーをハンガーに掛け、衣服に付着した葉っぱをゴミ箱に捨てた後、私はバスタオルを持ってお風呂場へと直行した

『ふわぁぁぁ、眠たい・・・』

お腹一杯になると眠たくなり易い、人間の嫌な性質だ

『もう寝ようかな』

時計の針は9時50分を指していた
既にシャワーと歯磨きを済ませている為、いつ寝ても問題は無い

さて寝るかと自室に向かって一歩踏み出した瞬間、ある大事な事を思い出した

『あ、まだ本読んでなかった』

本というのはシスターの在り方や作法、仕事内容などが記された参考書である
本格的な勉強はまだ出来ない為、今はこの本を読んで勉強している

『さて、読まなきゃ読まなきゃ』

リュックから参考書を取り出し、ソファの上に座りながら栞が挟んであるページを開く

『うわっ、此処からか』

開いたページは絵や写真が一切無い、文字だらけの箇所だった

『取り敢えず読まなきゃ、えっと・・・礼拝は・・・うぅ』

文章を読み始めた瞬間、津波の様に眠気が襲ってきた
瞼が重たい岩の様に感じ、文章を見続けるのが苦になっていく

『駄目、今は駄目・・・』

意識を飛ばさぬ様左手の甲を抓るが、襲ってくる眠気にその力を奪われる

『もう・・・今、は・・・』

襲い続ける眠気に抗えず、ちょこんと上半身を横にした瞬間、私の意識はそこで途切れた