彼と私 ページ4
彼と出会ったのは中学2年生の頃。
火傷の事件があった後私は所謂1軍グループに目をつけられた。
そこからは地獄のような日々だった。
「月城Aのあの火傷やばくない?」
「自分でやったんだって!」
「嘘!頭おかしいんじゃない?」
このような根も葉もない噂が休み時間になると毎回飛び交っていた。
教師達でさえ、一部の人間はそれを信じていた。
私は毎日夜遅くまでネットサーフィンを繰り返し、朝が来ることを恐れていた。
そんな生活を続け、とうとう不登校になってしまった。
もう死んだ方がマシだと思っている時、yontndeのおすすめ欄にあった1つの動画と出会った。
タイトルは「Since 1998.」、女子学生を中心に人気を得ている歌い手グループ「すとぷり」のメンバーである莉犬が作詞した曲だ。
この曲は彼の今までの人生を綴ったものである。
私はこの曲を聞いて自分がいかに愚かな考えを持っているかを知らされた。
そして、いつしか私も誰かを感動させられるような歌を創りたいと思うようになった。
次の日から私は中学校に再び登校するようになった。
絶対に負けない。
障害は乗り越えるものだって彼が教えてくれたから。
この日から約3年後、謎に包まれた歌い手「ルーナ」が誕生するのであった。
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作者名:刹那夜 | 作成日時:2020年12月28日 1時