四季桜守 (ページ4)

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第１章【summer】ページ4

～夏井ひまわりの体育～

苦しい…………。

もう…ダメかも………。

視界が揺れて、意識がもうろうとしてきた。

(何で私ってこんなに体力無いんだろう……)

きっと全部この体にまとわりつく脂肪のせい。

痩せようとしない自分が悪いんだけど、やっぱり体が重い……。

それでも何とか足を前に運び続けて来た…。

でも、それももう限界がきている。

遠くから声が聞こえた____。

「コラァー！無理はするなー！！歩いたら終わりだぁ！(自分に負けちゃうよっていう意味？)」

先生の声が聞こえる_____。

あの無愛想なお爺ちゃん先生が……！

_____私にエールをくれた！

(走らなきゃ…………！)

______ゴールした瞬間、私はその場に倒れ混んで……。

そのまましばらく意識がない。

気がついた時には_____。

「大丈夫？ひまちゃん」

保健室のベッドの上で側には、最近仲良くなった冬島風花(ふうか)ちゃんが座っている。

「…あ、うん……大丈夫だよ！」

「それなら良かった…。倒れた時は心配したんだからね？」

「ありがとう……！」

この子は数少ない友達の中の一人。

と言っても、見かけたら話す程度。

それでも、ここまで優しくしてくれる彼女を私は心から信用していた。

そして、可愛くて落ち着きのある風花ちゃんは私の目標でもあった！