第3章【autumn】 ページ13
〜秋月さくらの第一歩〜
中体連に向けて、最近はますます練習が忙しい。
そんな時だった。
休憩中に、皆で集まって何かを話している。
「ねぇねぇ知ってる?サキ先輩の噂」
「あー聞いた。でも変じゃない?」
「何の話?」
「陸上部のサキ先輩って最近骨折したって話あるじゃん。それがさ、何かに足を捕まれて転んだとか…」
(何かに足を!?)
「えー。怖いけど嘘っぽい」
「でも何もないとこで転んでけがする?」
自分にも同じような体験があった。
4月の体育の授業で起きたこと、今でもそのはっきりとした感覚を忘れることはない。
(ひょっとしたら先輩も…。これは調べてみる価値あるかも…!)
明日、彼女に直接話を聞いてみよう。
そう決心する。
そんなさくらの様子を物影から見つめる者がいた。
「ようやく動き出す…か……」
巫女姿の彼女の存在を、近くにいた生徒でさえ気づくことはない。
そしてそのまま、不穏な笑みを残してどこかへと姿を消すのであった。
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ケロ - 登場人物の性格がハッキリしていてて、その人がどんな人なのかもっと知りたくなりました。時には思わず笑ってしまうような表現もあって読んでいて楽しかったです。とても続きが気になりました! (2015年7月21日 23時) (レス) id: 028c061540 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:midnight. | 作成日時:2015年5月17日 11時