【鬼滅の刃】好きな人の恋人になりたいのですが【煉獄杏寿郎】

１５話 ページ15

この前持っていった団子がお気に召したらしく、その団子の店へとやってきた。




鋼鐵塚「俺は本当に遠慮なく食べるぞ」



貴「はい、どうぞ」



その会話をした後、彼は本当に遠慮なく団子を食べ始めた。




もう数えるのが面倒になるくらい皿に重ねられた串。




お面を顔が見えないように器用に外し、もぐもぐと頬張っている。





貴「それにしてもよく食べますね」



意外と食べる人なのか、と新しい発見をする。




担当してもらってからこうして２人で食事をするのは、初めてである。





お世話になっているのに全然恩を返してなかったなと気づいた。





鋼鐵塚「お前たちの刀をずっと打っていたからな、食事は最後にいつしたか覚えていない」






貴「えっ、食べてなかったんですか？」




話を聞くと、炭治郎君と私の２人の刀を打っている間籠りっきりだったらしい。






刀を打って、寝てを繰り返していたようだ。



いつか寝る間も惜しいとか言いそうで怖い。



本当に、この人の集中力は化け物すぎる。




全然ご飯を食べていなかったのなら、好物とはいえど団子だけでは足りないだろう。





貴「鋼鐵塚さん、この後ちゃんとしたご飯食べに行きましょう。しっかり食べないと倒れちゃいますよ」






鋼鐵塚「俺は刀が打てればそれでいい」




貴「本当に刀への愛がすごいですね・・・でもちゃんと栄養を取らないと、刀打てなくなるかもしれないですよ」






鋼鐵塚さんには良い刀を打ってほしいので、というと咀嚼を止めた。




鋼鐵塚「俺はどんな状態でも万全を期して刀を打つ」




だが・・・と続ける。




鋼鐵塚「お前には良い刀を握ってもらいたいからな」





そう言って、食べ終わった串をカランと皿にのせた。




どうやら、晩御飯も食べてくれるらしい。




貴「わかっていただけたようで」




鋼鐵塚「人の金で食う飯は美味いからな」





この人本当に３７歳か、と心の中で呟いた。


大正コソコソ噂話
Aが食べられないきのこの種類は「しめじ」です。

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