検索窓
今日:17 hit、昨日:23 hit、合計:824,592 hit

12話 ページ13

槇寿郎さんの話によると、詳しくは聞いていないらしい。


ただ杏寿郎からは、「突然申し訳ありません父上。急な報告にはなりますが、こちらの塩崎華さんと婚約いたすことになりました」と報告があったと。



そしてそのあと、杏寿郎が何かを言うそぶりを見せたが「興味ない」と追い払ったと。


槇寿郎「まあ、相手がお前じゃないことに多少驚きはしたが」



そこからのことは、曖昧でよく覚えていない。


いつのまにか自分の屋敷に帰ってきており、思っていたより重症であることに気づく。

あぁ、そっか。千寿郎君は、私が傷つかないように優しい嘘をついてくれたのか。



本当に優しい子だ。

貴「・・・いけない」



パンッと自分の両頬を叩く。2人のことを応援するって言ったじゃないか。


日も暮れかけているから、早く任務の準備をしないと。

そうして立ち上がった時、「A、いるか?」と扉をたたく音とともに聞こえた。

この声は杏寿郎だ。

もう、なんでこんな時に・・・なんて思いながら扉を開けると、顔に少しの焦りを滲ませた杏寿郎が立っていた。


貴「え・・・と、どうしたの?」

確か今日は、杏寿郎も任務だったはずだ。



杏寿郎「華が、日が暮れるまでには戻ってくると手紙を送ってきたのだが・・・まだ戻ってきていない」


貴「え?」

そういえば、華さんは実家に帰省中だと言っていた。ということは、今日帰る予定だったのか。


空を見ると、もう日が暮れるころだ。



華さんは一般人、夜に出歩くのはかなり危険である。


杏寿郎「俺はこれから任務で、自分の管轄下でしか捜索はできない。今他の柱達にも伝え、手伝ってもらうつもりだ。すまないが、Aも手伝ってくれないか」


華さんは杏寿郎の婚約者であるが、その前に私の大切な友達でもある。

貴「もちろん。私も任務だから、自分の管轄でしか探せないけど・・・全力は尽くす」


私がそう言うと、杏寿郎は安心したように「ありがとう」と言った。

貴「見つけ次第鎹鴉飛ばすから」
杏寿郎「あぁ、俺も何かあれば連絡する」



こんな顔をさせることができる華さんが羨ましいな。


華さんが無事でありますように、と祈りながら任務へと向かった。

13話→←11話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (615 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1478人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にんにく - 煉獄さんがしのぶのところに足を運んでいたのは、てっきり華さんが妊娠でもしてるのかと思ってました!でも読み返してみたら、2話でも華さんが簪を指しても「買ってあげよう」とは言ってませんし、伏線?が散りばめられていたんですね…。続編楽しみです! (2019年11月17日 23時) (レス) id: 315083b1b9 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めてこんなに続編が気になる作品に出会えました。これからの進展がすごく気になります!続編もすぐ読ませてもらいます! (2019年11月17日 13時) (レス) id: d43f11df13 (このIDを非表示/違反報告)
中二病者です!(プロフ) - 次の作品も続編も楽しみに待っています!だけど、冬の季節になったので体調には十分気をつけてくださいね!更新楽しみにしています! (2019年11月17日 7時) (レス) id: ab06cdee91 (このIDを非表示/違反報告)
はず - 作者様…!とても気になります!読んでいてとても楽しいです。更新頑張ってください!応援してます!! (2019年11月16日 18時) (レス) id: 91e1062183 (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - おおお!!ついについに来るのか?来るべき時が来るのか?? (2019年11月16日 0時) (レス) id: 70d7a9e017 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みっど | 作成日時:2019年11月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。