三人である幸せ ページ10
.
「姉さん、起きてよ」
「皆んな待ってるんだぞ、早く起きろよ」
むいくん？ゆうくん？
あぁそっか、私階段から落ちたんだった
身体重いなぁ…でも早く起きなきゃ
だって
二人が泣いてる気がするから…
───
──
─
目を開けたらむいくんとゆうくんが私を見て驚いた顔をしてた。
「姉さん！！…良かった、やっと起きてくれた」
むいくんはやっぱり泣いていた
ゆうくんも目元が赤い
私は重たい身体を起こして勢いよく二人を抱き締めた
「姉さん？！動いて大丈夫なの？」
「おいまだ大人しくし…『ごめんね二人とも」は？」
『ごめんね心配かけて、迷惑かけて…あの時、守ってあげられなくてごめんね』
「っ姉さん、記憶が？」
『うん、思い出した。全部、思い出したよ…痛かったよね、苦しかったよね。お姉ちゃん、守るなんて言って何も出来なかった…本当にごめんね』
「…なんでそうなんだよ」
ゆうくんが低い声で呟く
顔は見えないが多分怒ってる
『ゆうくん？…怒ってる？』
「怒るに決まってんだろ」
即答…これは大分怒ってるやつだ
「…なんでそうやっていつも人の事ばっかりなんだよ
昔も今も、Aがこんな怪我してまで庇う必要あったのか？
Aが…姉さんが起きなかったらどうしようって無一郎がずっと泣いてた…俺だって、姉さんが起きなかったらって、また離れ離れになるのかって…俺達がどんな思いで待ってたと思うんだよ！」
途中からゆうくんの声が震えていたから二人を離して顔を見た
むいくんもゆうくんも大きな目からボロボロ涙を流している
気付けば私も泣いていた
『ごめんね二人とも。泣かないで？お姉ちゃん大丈夫だから』
「姉さんの大丈夫は信用してない」
酷いなぁゆうくん
「兄さんの言う通りだよ姉さん。それにさ、前世の事も謝らないで？僕達は姉さんにずっと守って貰ってたよ。姉さんの優しさと笑顔にいつも救われてた。
兄さんは素直じゃないけれど、僕達姉さんが大好きなんだよ。また、姉さんの弟に生まれてこれて僕達幸せだよ」
『…っ！』
そんな風に思ってくれてたなんて思わなかった。
お姉ちゃんらしい事なんて何も出来なかったのに…
「ほら、もう泣き止め」
「笑って？姉さんは笑顔が似合うんだから」
私の涙を拭ってくれるゆうくん
頭を撫でてくれるむいくん
『ありがとうね…お姉ちゃん二人の事大好きだよ！』
「僕達もね」
「俺達もな」
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蓮(プロフ) - 翠さん» 翠さんありがとうございます！そんな神だなんで恐れ多いです��(ﾟДﾟ)最近、全然更新出来ずで申し訳ないです…落ち着きましたら更新しますのでまた読んで頂けたら嬉しいですm(_ _)m (2023年1月7日 2時) (
レス) id: 651a3597f5 (このIDを非表示/違反報告)
翠 - 蓮さんの作品見て泣かなかったものはない！マジで蓮さんは神！ (2023年1月4日 16時) (レス) @page21 id: 102b9d618a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 金平糖さん» ありがとうございます！初めて書いた作品なのでそう言ってもらえて本当に嬉しいです(*´ω`*)今後も面白いと思って頂ける作品を書けるよう頑張ります！！ (2021年10月12日 19時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖 - うぅ…最後の方泣いた…(涙脆い)感動しました！ 番外編の腕相撲大会がとても面白かったです！ (2021年10月11日 22時) (レス) @page21 id: 980e68d0e3 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - るるっちさん» ありがとうございます！そう言って頂けて本当に嬉しい限りです！！応援ありがとうございます！新作も頑張ります(*´ω`*) (2020年9月23日 21時) (レス) id: 37f755dd7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2020年9月14日 0時
