霞柱と共依存3 【鬼滅の刃】

佰参拾肆話 ページ45

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「みんなああああ」





『蜜璃ちゃん‼』





もの凄い勢いで走ってくる正体は蜜璃ちゃんで、勢いを落とさずに私達に抱きついてきた。






「うわあああ勝った、勝ったぁ。みんなで勝ったよ、凄いよおお‼」






『蜜璃ちゃん血が出てます。治すから座って下さい』






禰豆子ちゃんとよかったよかったと言い合う蜜璃ちゃんを引っ張って座らせる。







「Aちゃんありがとう〜‼」





『いえ…私の方こそありがとうございます』






「その様子だと仲直り出来たみたいね?」






『はい、蜜璃ちゃんがあの時ああ言ってくれなかったら今頃後悔してました。本当にありがとうございます』






蜜璃ちゃんがあの時行きなさいって言ってくれなかったら無一郎と仲直り出来ないまま後悔する羽目になっていたかもしれない。





「どういたしまして‼…後はAちゃんが素直に無一郎くんに気持ちを伝えられたら良いんだけどね」





内緒話をするみたいに耳元でコソっと言われた。





『なっ…‼』




思わぬ爆弾発言にカアッと顔に熱が集まる。





「ふふ、顔真っ赤よ?可愛いわぁ〜‼Aちゃん、女は度胸よ！頑張って‼」





そう言い残して蜜璃ちゃんは再び炭治郎達の下へ走り去って行った。





嘘でしょ、この状況で置いてく?普通……






─





「A」





『‼無一郎…』





未だに取れない顔の熱にどうしようかと悩んでいたら無一郎が私の所にやってきた。





「?どうしたのそんな慌てて…なんか顔も赤いけど」





『な、何でもないよ！』





「ふ〜ん…まぁ、そういう事にしといてあげるよ」





ニヤリと意地悪そうに笑う無一郎に少し治ってきていた顔の熱がぶり返してくる。




あぁもう、絶対何かあったってバレてるんだろうな…





『そ、そうだ無一郎、身体は大丈夫?』




この雰囲気に耐えられず誤魔化す様に話題を変える





「うん、大丈夫だよ。Aは?」





『私も大丈夫…無事で良かった、本当に…』





無一郎も炭治郎も禰豆子ちゃんも玄弥も蜜璃ちゃんも皆んな無事で良かった。








「僕も、Aが無事で本当に良かったよ…やっと終わったね」





『うん、やっと帰れるね』





「帰ったらAに話したい事がたくさんあるんだよ」






『…私も、無一郎に話したい事があるの』






だから早く帰ろう皆んなで




どちらからともなく手を繋いで賑やかな声のする方へ歩き出した。









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