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佰参拾壱話 ページ42

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「ありがとう、無一郎と一緒にいてくれて」





三人と目が合った時、確かにこう聞こえた




その顔と声色がとても優しくて、とても温かくて自然と涙が出てきた。







『(お礼を言いたいのは私の方です。私は無一郎からたくさんの幸せを貰っています)』





心の中でそう答えて三人に頭を下げる





そしてフワッと優しい風が吹き、顔を上げると三人はもう一度無一郎に目を向けて消えていった。















『…無一郎』





「A……」





無一郎の隣に膝をつき、その顔を覗き込んだ時驚いた




今までずっと一緒にいたけど無一郎の涙を見たのは初めてだったから。





「…今ね、父さんと母さんと兄さんがいたんだ」





『うん…』





知ってるよ



三人とも無一郎の事ずっと見守ってくれていたんだね。






「兄さんがね、僕に頑張ったなって笑って言ってくれたんだよ…」





『お兄さん、無一郎の事がとても大切なんだね』





消えていく前に見た、無一郎を見つめるお兄さんの顔はとても優しくて、無一郎の事が大好きなんだなって思ったよ。






「…煉獄さんが亡くなった時、Aの事ちゃんと慰めてあげられなくてごめんね」






『っ煉獄さんの事、思い出したの?』






「うん、小鉄くんが持ってる煉獄さんの刀の鍔を見て思い出したよ。何で、忘れてたんだろう…あんなに気にかけてもらっていたのに」





『無一郎に思い出してもらえて、今頃煉獄さん喜んでるよ』





「煉獄さん、いつも僕達の頭撫でてくれたなぁ…」





会う度に私達を気にかけてくれて、別れ際には頭を撫でてくれたね。





『ね、またいつか煉獄さんに会えたら二人で頭撫でてもらおうね?』






「うん…そうだね」





煉獄さんを思って更に涙を流す無一郎をギュッと抱きしめた。






また会える日まで胸を張って生きよう




そして、絶対に鬼舞辻無惨を倒そう




それが残された私達に出来る精一杯の恩返しだから。









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(プロフ) - 涙愛さん» ありがとうございます!!そのお言葉が執筆意欲に繋がります(;ω;) (2021年2月15日 20時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
涙愛(プロフ) - 今回も最高でしたッッッ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4db45bcbc3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 澪華さん» 澪華様にとって尊い展開になれたなら嬉しいです(;ω;)このシーン描いて貰えるかなぁ?なんてニヤニヤしながら書いてました(笑)澪華様の絵楽しみです(*´ω`*)土下座で待機してますね! (2021年2月14日 19時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます!!そして大変お待たせしましたm(_ _)mうちの子が鈍くて鈍くて……。嬉しいお言葉ありがとうございます(;ω;)最後までお付き合いして頂けたら嬉しいです!!! (2021年2月14日 19時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
澪華(プロフ) - あああぁぁぁぁ……尊いですうぅぅぅぅぅ……!!!!!!!これは早く痣のシーンを描いて抱き合うシーンを描かないと……!!!!!!!頑張りますね……!!!!!!! (2021年2月14日 19時) (レス) id: 38000b254c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年1月17日 12時

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