YOU side ページ18
お客さんの歓声で会場が揺れる
歓声の真ん中にいる彼らは
驚くほど揃ったダンスと笑顔で完璧にステージをこなす
「楽しそう…」
ステージ上で踊るテヒョンは時折他のメンバーの人たちと目線を合わせ笑っている。
足に感じているだろう痛みなんてなかったことみたいに軽快に踊っている姿を見ると
今、この瞬間、彼がどれ程楽しんでいるかがわかった。
それに答えるように盛り上がり続ける客席
会場を埋め尽くす薄紫のライトと熱気
まるで映画のワンシーンを見るように見惚れているとあっという間に曲が終わって
次の曲のイントロが流れ始める
今度はさっきのアップテンポの曲とは違ってゆっくりとした曲
彼らはステージの中央から等間隔で横一列に並ぶ
テヒョンは丁度中央に立っていて会場のスポットライトを一身に浴びる
ステージ上のスクリーンにはテヒョンの顔が映し出され
それと同時に会場からテヒョンの名を呼ぶ歓声
TH「♪♪〜〜♪〜♪♪」
「……」
あいつ、こんなに歌上手かったっけ?
さっきの曲の時もだけど…あんなにダンスできたんだ
「すごいな、テヒョンは…」
私たちが会わない間、あいつはどれほどの努力をしたんだろう
テヒョンの声に聞き入るように静かに目を瞑る。
耳から入ってくる声はあの頃より少し低くなって、違う人の声みたいなのに、少し懐かしくも感じて、それが心地よかった。
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次の話からMCに入ります!
設定上は〈 日本語 〉ですが、読みやすさ重視で普通に表記します!
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Kira - すごくいいお話でした! (2022年8月13日 21時) (レス) @page26 id: d8561d62a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:湖都音 | 作成日時:2022年1月6日 15時