続＝ LOVE！【TH】 (ページ25)

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いつも以上に早着替えをしてAのところに戻る
Aは袖に集まったメンバーと楽しそうに会話をしている

いや、距離！近すぎんだろ！
あぁ！なにまたグガに肩貸してんだよ！

想いが通じてもAと俺の好きの気持ちに差があるような気がしてチクリと胸が痛む

JH「あは！めっちゃ拗ねてんじゃん！テヒョンイ！」
JM「そうだ！Aちゃん！テヒョンイの機嫌直してやって？」
「えっ？えぇ？！わ、私？！」

Aからグガを引き離したジミナは戸惑うAの背中を押して俺の前に立たせる

Aは耳まで真っ赤に染めてとまどっていて
Aの表情ひとつで俺の不機嫌なんてすぐにご機嫌になる

TH「あーあ！俺何回もジニヒョンに邪魔されて相当機嫌悪いんだけど！！…で？どうやって機嫌直してくれるの？」
「えーっと…あ！日本では2度あることは3度あるって言うんだよ！」
TH「えっ？なに、急に。笑もう何回も邪魔されるの本当に勘弁なんだけど…わっ！」

Aは俺の服を引っ張って自分の方に引き寄せる
バランスを崩して少し前屈みになったと思ったらすぐに重なる唇

Aの後ろからはメンバー達のおぉ！という歓声

「…ﾝｯ…………だから、もう邪魔されないよってこと！待ってるから、ここで…テヒョンが帰ってくるの。頑張ってね？」
TH「ッ！！！！！あぁもう！」

俺はAの着ているパーカーのフードを思いっきり目深に被せる

「なに？！」
TH「それ！フード！俺が帰ってくるまで絶対あげんなよ！！」
「えっ？！はっ？！」

いつも以上にうるうると潤んだ瞳
ピンクの頬と真っ赤なリップ
少し開いた唇から出る甘い吐息
近付くほどに甘いバラの香り

TH「ちゃんと、俺だけ見とくこと！」
「…うん！」

Aを通り過ぎてメンバーの元へ向かう
目の前のアンコールの声と薄紫に耀く世界に向かって全員で歩き出す

泣き虫で、真面目で
何もかも俺と正反対の
ただの幼馴染だった女の子は

相変わらず涙脆くて、何に対しても真面目すぎるけど
その立ち姿が、笑顔が、声が、言葉が
いつも俺を不安にも幸せにもする魅力的な女性になった

Aに対する気持ちをなんて表現しよう

友情よりずっと大きくて

家族よりももっと深い

今は迷わず、胸を張って言える

この気持ちは "＝LOVE"

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［完］