検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:19,704 hit

YOU side ページ16

ウォンさんに指さされた方を見るとステージからはけてくる彼らが見えた

いつもの穏やかな彼らの表情とは打って変わってその表情は真剣で、もちろんだけど、誰も私になんて気が付かない

JK「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
JM「ハァ、ハァ、ハァ」

ステージからはけるなり、チョン様は床に倒れ込んでしまって周りのスタッフさん達はその事実に驚きもせず的確に自分達の仕事をする

「(チョン様もジミン君も普段からあんなに鍛えてるのに…それだけ、大変なことなんだ、ライブって)」

JH「ちょっと!クーリング持ってきて!」

一際大きな声がしたと思ったらチョン様がスタッフの人に何か指示をしている
そのスタッフはチョン様を通り過ぎて椅子に座って眉間に皺を寄せているテヒョンの処置を始めた

「そんな…」

遠目からでも分かるくらい辛そうな表情のテヒョンを見て無知な私にもすぐに足を痛めたんだとわかった

テヒョンの辛そうな表情を見ただけで自分のことみたいに胸が苦しい

足を動かせばすぐ隣に行ける距離に居るのに
手を伸ばせば抱きしめられる距離に居るのに
テヒョンの側に行ったところで私には何もできない

自分でも気が付かない内にジリジリと足が後ろに動く

「あ、やば…」

テヒョンは私の目線に気が付いたのか急に私の方に振り返る
目が合う!そう思って俯いた瞬間、誰かが私のフードを深く被せたのがわかった

「えっ?えっ!?」
?「待って、まだ逃げるには、早いよ」
「キ、キム様」

私の目の前にはキム様がいたずらっ子みたいな笑顔で立っていた。

JN「びっくりしたよ、はけたらAさんが居るんだから」
「びっくりしたのはこちらです!まさか気付かれるなんて!」
JN「えっ?何言ってんの?他のメンバーも気が付いてるよ?ほら」

そう言われた目線の先を見ると何人かのメンバーの方と目が合う。
みんな私と目が合うなりキム様と同じような笑顔を私に向ける

「あ、あの…なんだか皆様楽しんでません?!」
JN「そりゃそうさ♪可愛い弟の好きな子が来たんだよ?Aさんが来てること、あいつにどうバラそうかなって考えてるトコ♪あ、そろそろ僕も着替えに入らなきゃ。Aさん、お願いだから帰らないでね?もし君の気持ちが変わらないとしても、絶対に最後まで見ていってやって?」
「はい。わかりました。」

JN「あ、あと、そのフード!絶対に取らないでね!」

キム様はそう言うと沢山のスタッフの人に囲まれながらまた真剣な顔に変わった。





TH side→←TH side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
設定タグ:BTS , テテジミン , 青春
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Kira - すごくいいお話でした! (2022年8月13日 21時) (レス) @page26 id: d8561d62a3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:湖都音 | 作成日時:2022年1月6日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。