あなたと夢を追いかけて〜第11章

私の未来… ページ40

カーテンコールも終わり、私達の【ゴースト】が終わった。

MN『終わったね…』

A『そうだね…』モリーから私自身に戻る。

ミノが私の手をとると

MN『ありがとう…A。』私もミノの手をとしっかりと握る。

A『ミノ…ありがとう。』そんな私の言葉に、ミノは少し寂しげな笑顔。

MN「A、とっても楽しかったよ…Aと一緒に過ごせて楽しかった…」

ミノがもう一度そうつぶやくと、つないでいた手を引き寄せ私をしっかりと抱きしめる。

そして耳元で

MN『大好きだよ。A…幸せになってね…』



楽屋に戻るとりえさんと真紀子さん…

りえ「A、すっごい良かった…見入っちゃった。」

真紀子「となりで鼻水すすりながらず〜っと泣いてたんだよね？」

りえ「そういう真紀子もチャンミンからハンカチ借りてたじゃん…」

真紀子「だって…1枚じゃ足りなかったんだもん。」

久しぶりの2人の会話にホッとする。

あの頃とちっとも変わらない…

りえ「A、よく頑張ったね。おめでとう(*^^*)」

りえさんの優しい言葉に思わず涙がこぼれた。

そんな私に真紀子さんが

真紀子「特別にチャミのハンカチで涙拭いてあげるから、もう泣かないで…」そういって私の涙を拭いてくれた。

A「私、またみんなと一緒にいれますか？」

りえ「あたりまえじゃない… Aがいないとユノが元気なくて…」

真紀子「そうそう…Aのそばにはユノがいなきゃ。ねっ…」



その時、楽屋のドアがあいた。

そこにはリュウさんとトムさんの姿が…

ﾘｭｳ「おめでとう。やりましたね…あの観客席のスタンディングオベーション…私も観ていて思わず貴方達の世界に引き込まれてしまいました。」にこやかな顔で握手を求められた。

隣にいたトムさんも笑顔になると、

ﾄﾑ「ユノとの交際、認めてくれるってさ…リュウさんがさっき直々に事務所sideと交渉してたよ。」

ﾘｭｳ「数日後には、日本と韓国とで主演キャスト勢揃いで会見を開く予定になっています。

なんならユノとの事はその時に公表しますか？

そしてそこでAさん…君のデビューを正式に発表します。いいですね？」リュウさんの言葉になんだか違和感を感じる。

A「デビューですか…」

りえ「A？」

今更って言われるかも知れないけど…やっぱり自分の気持ちは伝えておきたい。

A「あの〜、私、やっぱりデビューしないといけないんでしょうか？」

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