あなたと夢を追いかけて〜第11章

最終リハーサル… +JJ・YCside ページ31

JJ「何がヤバいの？」焦りまくるユチョンに尋ねると、Aとミノの状況を教えてくれた。

YC「マジで、いい雰囲気なんだ…最初の頃に比べて、Aも固さもとれて実にいい表情してるんだよね。」

まさか…あのAが。

JJ「で、今は？」

YC「今から、最後リハ。また後でリハの様子を確認してからメールいれておくよ。だから、この事は…」

JJ「わかってる。事実がはっきりするまではユノには言えないよ…」

例え、それが事実だったとしても、言えるわけない…

そうだろ？ユチョン。



リハーサルが始まった。まずはユチョン、ジウォンペアから…

MN『いよいよ始まったねっ。A、緊張してる？』してないって言ったら嘘になるけど、ミノが横にいるだけで自然に心が落ち着く。

A『大丈夫。あれだけミノと一緒に頑張ってきたんだもん。今は、ただ無心でモリーになり切るだけ…』というとミノに向かって笑顔…

するとミノがゼスチャーで写真を撮るポーズ。

MN『いい笑顔してる。カメラ持ってくれば良かったかな？』

A『ミノ、ありがとう…相手役がミノでよかったよ…』

色んな事があったけど、今は心からそう思ってる。もしかして少しだけ強くなれたのかな？



ユチョンとジウォンペアの出来は想像通り。

しっとりとした映画を観てるかのような大人感満載のゴーストに仕上がってる。

A「2人のふわっとした感じが出ててすごく素敵。同じ作品なのに、私達の演るゴーストとは全く違う印象だねっ…」私の言葉を丁寧にミノに伝えてくれるジュリさん。

その言葉にうなづくミノ。

そして次の言葉は日本語で

MN「A、僕達のゴーストもすごく素敵だから…」って言うと手をぎゅっと握ってくれた。

その時、デビットさんの声…

DV《ミノ、A、準備はOK？》

もう一度、ミノの顔を見る。

MN「大丈夫だよ、A(*^^*)」



2人のお芝居が始まった。最初はあまり変わらない演出。

でもAがミノを見つめる瞳がやけに色っぽい。

ｼﾞｳｫﾝ『A、かなり気合いはいってる瞳…それに、あんな優しい表情のミノを初めてみるかも…』ジウォンの言葉に心配が大きくなった。

やっぱりかぁ〜とため息をついて、視線を部屋の隅にやると、そこには唯の姿。

なんでここにいるの？

でも次の陶芸のシーンで謎がとけた。

このシーンだけはダンスの振り付けからセリフの言い回しから、全てが違う。

もしかして、このダンスの振りは唯がつけたの？

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