あなたと夢を追いかけて〜第11章

チケットの売れ行き。 YN・JJside ページ28

ﾘｭｳ『来年出版予定の写真集の一部をニューヨークで撮影してきてほしいんだよ。撮影期間は２日間…

そうだなぁ〜、今回のオフをこの撮影でつぶしてしまうから３日目はオフと言うことで…どうかな？』

それって、Aのミュージカルの最終日。

JS『オフということは…ミュージカルを観にいってもいいってことですか？』

ﾘｭｳ『オフだから、君達がしたいことをすればいい。

ご希望であればユチョンとAさんのミュージカル最終日のプラチナチケットを人数分確保してもかまわないけど…』そういうと俺をみつめるリュウさん。

ﾘｭｳ『彼女の頑張りを自分の目で確かめたいだろう？』



YN『ありがとうございます』

リュウさん、粋なことするじゃん。

でも問題はその後…

JJ『リュウさん、Aがユノの恋人として認めてもらえる条件は？』

ﾘｭｳ『さっき広田くんに確認を入れたら、初日チケットの売れ行きは順調らしい。

少なからずニューヨークでも、君達の人気はかなりのものみたいだな。

でもこのミュージカルのチケットの販売方法も少し変わっていてねっ、事前に公演日を指定したチケット購入ができなくなってるんだ。

あくまでも今のチケット発売は初日分。

２日目、そして最終日はその前日の夜から当日公演の１時間前までの販売という規制を入れてるんだ…』

CM『ということは、公演の反響がチケットの売れ行きを左右する。ということですか？』

ﾘｭｳ『お目当ての2人の公演を観たいが為に並ぶ人達もいるだろうから一概には言えないが、読み通り、初日は別にしてその日あった公演の出来が次の日のチケットの売れ行きの鍵も握ってる。

現に演出家のデビットさん曰く、2回続けてみても新しい衝撃を受けるような演出方法や舞台装置にしてあるらしいからねっ…

ようはこのミュージカルの本場ブロードウェイでAさんがどう評価されるかに2人の未来がかかってるということになるかな？』

その言葉に一気にユノの表情が強張る。

ﾘｭｳ『そして最終日は昼の部、夜の部共に、どちらのペアでいくのかさえも決まってない。

とりを飾るのはチケット売れ行きが良かったペアになる。ユノ、これが今回のプロジェクトの全貌だ。

君とAさんの未来は私でもなく事務所でもなく、公演に足を運んでくれた観客達に委ねられるんだな…』

その言葉に顔を上げたユノ。

YN『リュウさん。俺にはその応えを見届ける義務がある。ってことですよね？チケットお願いします。』

サムだけのモリー +JJ・YN・YCside→←ニューヨークへ…　JJ・YNside

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