あなたと夢を追いかけて〜第11章

思い出のＸ'mas Song　　YN・YCside ページ24

Aのミュージカル本番まであと4日…練習の方は順調かな？

最近は少し空き時間があるとこの事ばかりきにしている気がする。

JJ「ユノ、話し聞いてる？」真正面に座っているジェジュンが俺の顔の前で手をヒラヒラ。

YN「えっ、なに？なんか話してたっけ？」

ごめん、完全に気持ちはニューヨークだった。

JS「クリスマスソングのは・な・し。ヒョンは誰のなんていう曲にする？

僕は、桑田佳祐さんの「白い恋人達」が歌いたいなっ…いい？」そういうと鼻歌で歌い始めたジュンス。

CM「被ってないですよね、歌いたい曲？ だったらジュンスヒョンはそれで決定ですね。

で…ヒョン達2人は何がいいんですか？

あとユチョンヒョンのセレクトもしないといけないですね。」

歌い続けるジュンスの横で事務的に話しを進めるチャンミン。

JJ「俺、B'zの「いつかのメリークリスマス」…でもチャンミン、いい？」

CM「なんで僕に聞くんですか？」

JJ「だってチャンミン=B’zってイメージ…あるでしょ？」

CM「誰に？」

JJ「だってファンミで、チャンミンに歌ってほしい曲、B’zの「ultra soul」だったじゃん！あの雄叫び=チャンミンって感じなんだろうけど…」

CM「でもヒョン、この歌に雄叫びの部分は一つもないですけど…」

JJ「あっ、そうだっけ？ じゃっ、俺はこの歌!!」

残すは俺とチャンミンとユチョンか…

YN「ちなみにチャンミンの歌いたい曲はなに？」

すると、

CM「山下達郎さんの「クリスマス・イブ」っていいたい所だけど…」

YN「どうした？」

CM「この歌、ユチョンヒョンのお気に入りの曲で、イブから年明けまでずっと聞いてたみたいだから…」

JJ「ユチョンに譲るの？ そこまで気にしなくていいんじゃない？」

JS「そうだよ。もしユチョンがほんとに歌いたいんだったらニューヨークから連絡してくるって…」

こういう事になるといつも一歩引いているチャンミンの後押しをしている。

でも今回も大人の顔のチャンミンが、

CM「やっぱり、この曲はヒョンに譲ります…きっと今頃、りえヌナを思い出してニューヨークで歌ってるって思うから…」



ハクショ〜ン!! せっかくいい気分で「クリスマス・イブ」を歌ってたのに、誰か俺の噂してんのかな？

実はクリスマスソングの話が出てから、ひそかにこの曲を狙ってる…

だってこの曲は俺とりえにとって特別なクリスマスソング…初めて一つになった夜に流れていた曲だから…

だからお願い! この曲は俺に譲ってください〜!!

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