あなたと夢を追いかけて〜第11章

片思い… +（人５）・MNside ページ23

なんだか立ちすくんでるミノの背中を見てそれ以上かける言葉が見つからない。

すると前に立っていたミノが振り返り寂しげな顔。

でも次の瞬間、いつものミノの顔に変わる。

さすが俳優〜

MN『お待たせ〜(^-^)/ ジュリ、帰ろうかっ』



ミノが入ってきた途端にビクッ。

ジュリさんの顔を見る。聞かれちゃったかな？

ジュリさんも苦笑い。

その後ろから唯ちゃんも入ってきた。

唯「私達も帰るよ、A…」唯ちゃんの顔を見る限り聞かれてはなさそう。ホッ…

その時、覚えたての日本語でミノが

MN「A、頑張ろうな…」って…

ちょっとビックリしたけど

A「うん、頑張ろうねっ…」その言葉に勇気をもらえた気がした。



スタジオを出て駐車場へと向かう。

その短い距離、沈黙が怖くて必死で言葉を探した。

でも結局、何を話したか覚えてない。

車に乗り込んでAと唯ににこやかに手を振る。

MN『また、明日ね…』その言葉を合図にゆっくりと車を走らせるジュリ。

少し走ったところでジュリがミラー越しに僕の顔を見る。

ｼﾞｭﾘ『大丈夫？』

MN『何が？』

ｼﾞｭﾘ『何がって…顔に出てるよ。聞こえてたんでしょ？私達のスタジオでの会話。』

MN『わかっちゃった？』

ここはちょっとおどけた感じで… そうしないとジュリに僕の弱いところを全部さらけ出してしまいそうで…

するとジュリが、

ｼﾞｭﾘ『無理しなくていいわよ。私の前ではスター、イ・ミンホじゃなくても大丈夫だから。』

そう言ってくれて視線を前方方向へと戻す。

MN『いつから僕の気持ちに気づいてた？』

ｼﾞｭﾘ『かなり始めの方から…だったでしょ？

ミノ、私もう一年以上もマネージャーやらせてもらってるんだよ。

ミノの表情みればある程度わかるよ…』

そっか、ばれてたか〜。

でもなんだかホッとしてる自分がいる。

ここでは本音を言えるって事だよね？

MN『うまくいかないもんだね。こっちが軽い気持ちの時は相手が気持ちが重いとかなりめんどくさい。

でもこっちがかなり気持ち持っていかれてる時に相手に気づいてももらえないのは、正直かなりへこむ。』



唯ちゃんと2人してミノとジュリさんを見送る。

見えなくなるまで手を振るミノについつい笑顔になった。

唯「ミノ、大丈夫かな？」

A「えっ、どういう事？」聞き返すと

唯「ううん…なんでもない。」

唯ちゃん、、、ミノの何をしんぱいしてるの？

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