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一人で泣いてるの? ページ1

− 菜緒 −

凛「Aから連絡あった?」

凛との会話は最近こればかり…

「家に行っても誰もいないし、携帯も使われていないって…一体どういうつもりなの?」

すると凛がポツリ

凛「Aは私たちとの付き合いを全部なかったことにしようとしてるんじゃないかな…」

「えっ、なんでよ。こんな時だからこそ、私たちの出番なんじゃないの?」

凛「菜緒と会うのはまだいいかもだけど、私と会うのは…

もれなく大ちゃんと一緒だからねっ…嫌でも聖都さんとのこと思い出しちゃうじゃん。

今は何よりそれが辛いんじゃないかなっ。

どうして聖都さんだけいないのって、なっちゃうよ。

現実として受け止めているかも、疑問なんだよね・・・」

確かに、、、Aの立場を自分に置き換えたとして、やっぱり向井さんやふっかさん・くるみさんや若菜ちゃんと会うのはかなり抵抗がある。

でも…でも…

「だけど、凛…私たちは親友じゃない。それなのに、こんな時にAを支えてあげられないなんて、なんだか泣けてくる〜」

私のこの言葉に電話の向こうでも

凛「それだよねっ。A、今頃一人で泣いてないかな?

心配だよ、Aは泣き虫だから…」

そういいながら凛も心なしか涙声。

もうA、連絡ちょうだいよ。



− A −

聖都がなくなった年のクリスマス…

私は、私の事を誰一人として知らない街で過ごしていた。

お兄ちゃんが私の様子を心配して、お母さんに報告。

お母さんが町田さんに相談して、私は気持ちが落ち着くまで仙台で暮らしていた。

お兄ちゃんには

「凛とか菜緒…あと聖都に関係する人から連絡があっても、私の居場所を絶対教えないでね…

ちゃんと自分の中で聖都の事、消化しない限りはみんなとは会えない。」

でもお兄ちゃんは私との約束もすぐに破ってしまう…

聖都が亡くなって1か月後。

凛と菜緒が仙台にやってきた。

凛「あんたはどこまで心配かければ気が済むの?」

菜緒「そうだよ。A、一体私たちの事なんだと思ってんのよ…」

そういうと2人が同時に抱き着いてきた。

「ごめん、2人とも…心配かけてごめんね…」

凛「私たちともう会わないつもりだったの?」

菜緒「そんな未来、聖都さんは望んでないよ、きっと…」

菜緒から聖都の名前が出て、改めて聖都がいないことに気づかされてしまう私だった。

「聖都・・・ほんとに亡くなったんだね。」

母の思い→



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作者名:みっきーまま | 作成日時:2024年1月15日 23時

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