運命の恋、拾われました

9. ページ10

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恋をしたと認めるのは難しすぎる程



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私はあの人の名前すら知らない


きっと、いや、絶対に有名人なのだろうけど


どこかで見た事もあるような、ないような＿＿＿＿＿




アラサーの記憶力......



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休みの日は本を読んで、仕事の日は飲んで帰って寝るだけの生活に
ＴＶを真剣に見る時間なんて取っていない


ましてや携帯を手放せなかった２０代前半の頃のように
ネットでニュースを見ることもなくなった



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あれ？ 私は情報難民なのか？



ソファに身体を深く沈めて、暫く考え込んでみたものの
やっぱり答えが出てくる事はなさそう.....



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ここで携帯なんか出したら

きっとなにかしらつぶやいてる、と思われかねないし


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よーしっ！！

諦めよう！！！！！



思い出す(むしろ思い出せるような情報を持ち合わせているのかは置いといて)のは諦めて
さっきの小説のあとがきを読もうではないか！



気持ちを切り替えるのは割と得意な方なので
さっきの妄想へと頭を切り替えて、

私はもう一度、小説を手にした。




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あとがきを読み終えた頃


マスターがほかほか湯気の立つ、いい匂いをさせたコーヒーカップを持ってこちらへやってきた


マ「お騒がせして申し訳ありませんでした。
新しいのを淹れ直したので良かったら飲んでやってください」

「とんでもない！ 私こそ本に夢中になりすぎて....
邪魔、していませんか？」


マ「邪魔なんてこちらこそとんでもない！彼らも貴方に見惚れておられましたよ。笑」

「彼ら？」




マスターがきょとんとした後

マ「ご存知ないですか？ 今、若者の間でとても人気があるそうですよ、彼ら。




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三代目JSoulBrothers、って知りませんか？」





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私の、少なすぎる脳内の芸能情報に
最新の情報が入った瞬間だった

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