運命の恋、拾われました

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確かに私は


この人の、イワタさんの名前と職業しか知らない



なのにこんなに胸の鼓動が早くなってしまって、いいのだろうか＿＿＿＿＿




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「お、お友達からよろしくお願いします」



パッと離された手で、イワタさんは自分の首元を撫でる



その仕草、可愛い......

岩「....あー、ほんと良かったーー！」


と突然大きめの声を出したので

イワタさん越しに見えるマスターがビクッ！ってなってて笑ってしまった



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岩「そんなに笑うところじゃないでしょ。笑」

マスターの反応に気付いていないイワタさんは自分が笑われたと思ったのかな？



勘違いされたままでもいいや

そんな可愛い笑顔で笑ってくれるのなら




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岩「じゃあさ、お友達になったことだし
番号、教えて？」


「芸能人なのに、そんな個人情報を簡単に教えちゃっていいんですか？」


岩「だって、Aちゃんはそういう事、しないでしょ？」




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岩「俺が知りたいの。Aちゃんの事、たくさん」


その顔で、そんな事をさらっと言わないでほしい

何でも教えたくなる



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無事に番号交換を終えると

岩「あれ？ Aちゃん、LINEしてないの？」

「あ、友達への追加を許可をオフにしてるんです」


岩「え？それめんどくさくない？」



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おい、芸能人

さすがに自動追加はしないように設定した方がいいんじゃないか？



「自動追加に、してるんですね」

岩「え？ふつうじゃない？

Aちゃんはしてないの？」



「だって....よく知らない人とか、覚えてない人とか勝手に登録されるの嫌じゃないですか」




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面倒な事に巻き込まれるのはもう嫌なんだ


だから、友達は少なくてもいい



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私のこれ以上聞いてくれるなオーラを察したのか
それ以上、イワタさんが突っ込んでくることはなかった



岩「じゃあ、俺のLINEに何か送ってよ」




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何を送れば正解なのか分からなくて

元々登録されていたクマのスタンプを送っておいた

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