運命の恋、拾われました

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本は買ったらすぐに読みたくなるタイプの人間です。



だから私は仕事が休みの日に本屋へ足を運ぶ



そしてその後に必ず行く場所、それが喫茶店ブルー


今どき喫茶店って....と私も思った
でも、その今どき感がなくて妙に落ち着くんだ。


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昔から“女子会”が苦痛でしょうがないタイプだった

頻回に連絡も取らないような子と何をそんなに喋ることがある？
しかも、そんなに仲良かったっけ？って子もいる中で自分の近況を話すメリットは？
良くも知らない子の近況なんて全くもって興味がないし、自分のアレコレを知ってもらう義理もない。


そんな上辺だけの関係で、
ただＳＮＳで周りに自分の充実っぷりを披露したいが為だけの集まりに行きたいとも思わない。
僻んでるわけじゃなく、それが本音。


だから、友達と呼べる間柄の子は片手で足りる人数しかいない。



それで困ったことは今のところないし、幸いにもその数少ない間柄の子たちは
一緒にいて気を休めることが出来るとても有難い存在だ。



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そんな性格だから、御一人様上等なわけで。
こんな喫茶店にも一人で通ってしまっている


“女”としては不合格なのかも......



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まぁ、いい。
ここは誰にも邪魔される事無く本が読めるんだ、ただそれでいい。

家でも読めるんだけど、家だとどうも他の事が気になってしまうから。
(溜まった家事をしなきゃ、とか)


要するにここは私の充電場所なんだ
みんなが海外旅行なんかでリフレッシュする、あれと一緒




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さっそくいつもの窓側の席に腰を下ろす
しばらくすると運ばれてくるホットコーヒー


ある時から、ここのマスターにはオーダーを聞かれなくなった
いつもホットコーヒーなのを把握してくれるようになった

それも此処が好きな理由


いつかマスターに「今日はこれの気分じゃないんですけど...」と言ってみたいけど
この気分じゃなかったらそもそも此処には来ないんだろうなぁ




「お客様、実は今日、あと１時間程すると騒がしくなると思います。
申し訳ないのですがご了承頂けますか？」



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私の運命が少し変わり始めた＿＿＿＿＿＿＿＿＿

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