運命の恋、拾われました

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自分に自覚が無くても、周りからそう思われていたら



結局、そういう事なのだろう







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「......ねぇ、さっきの話だけどさ。

私、昔の私に戻ってる？」




不意に聞いたから彩子がビックリしていた



彩「戻りきってはない、かな？

その一歩手前のような感じかなー」





彩子が残り少ないビールをグイッと飲み干した




彩「一歩手前、も違うか。


あの頃のAは人の意見も聞こうとしない頑固者だったんだから。笑」







_________思い出すだけで恥ずかしい


あの時、彩子がいなかったら
私は今、どうなっていたんだろう








彩「今回はー、

ちょっと暴走モードに入っちゃってる感じ？




久しぶりの恋だから？


それとも_____________



恋した相手が普通じゃない人、かな？」





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岩田さんとの事なんてお見通しのような彼女の言葉



知ってるの？
そんな訳ないのに、思わずそう問いたくなる









「.....彩子、私ね



好きになっちゃいけない人を好きになった





魅力的な人だから、沢山の人に愛されてて
きっと、私の知らない魅力をもっともっと沢山持ってるひと



その人の事を誰よりも知りたい、知っていたいって思っちゃうくらい_____________好き」








彩子が切なげに微笑んだ









彩「......うん、見てれば分かるよ



ずっと、恋をしないようにしていたAが自分から好きになったのなら応援する。




もし、昔みたいになっちゃいそうだったら



_________＿＿私がまた救ってあげる」








でも、まぁ今回はそんな私のお節介もいらないかもね！





そう言ってから、彩子は片手を挙げて店員さんを呼んで
今日何杯目かのビールを注文した







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私は泣きそうなのを堪えるために

上を向いてビールを飲み干した

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