運命の恋、拾われました

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え、EXILE？？



情報難民の私でも知っている

誰でも一度は聞いたことのあるグループ名




え？ この人EXILEなの？






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「あ、EXILEは分かります」



バカ野郎！！

は、って何だよ！ EXILEしか知りませんってめっちゃ失礼な事お知らせしてどーするの！


「あ、いや、そうじゃなくてー、えっとー....」


自分の失態に都合のいい言い訳が思い浮かばず、必死で言葉を紡ごうとするけど的確なフレーズが浮かんでこない




岩「ふはっ！ 面白いですね、お姉さん。

やっぱり想像通りだ」



え？ 想像通り？？
そんなおバカなオーラ纏ってました？
直ちに回収しなければいけないですね、そのオーラ！

ってゆうか想像通りってなに？
想像してくれていたんですか？？



何だか色んな疑問が頭に浮かんできてどれから消化していけばいいのかも分からなくなってくる




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岩「....俺たち7人は、EXILEの弟分なんです。

それで....「おい、岩田！行くぞ！！」


彼の低くて心地の良い声は
彼を呼ぶ誰かの大きな声で掻き消される



岩「あ、やっべ！ 今行きまーす！



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......お姉さん、お名前教えてもらってもいいですか？」




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「こちらこそ名前も名乗らず....失礼しました！

青山です！ 青山Aと言います」




彼は私の名前を聞いてどうするんだろう
もう会うことはきっとないのに、名前を聞いてもその名前を使うこともないだろうに


岩「Aさん....素敵な名前ですね！

今日は本当にありがとうございました！




では、また！」




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私も彼にお辞儀をした



次に顔を上げた時には
もう既に彼は後ろ姿だった





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また.....?!



その次があるような物言いに

そんな保証なんて全くないのに

その保証のない言葉を噛み締めて嬉しく鳴く自分の心臓に



否が応でも顔が緩んでしまっていた事だろう




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社交辞令とは分かっていても
少しだけ、ほんの少しだけ

また、に期待している私は




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たった今のこの瞬間だけ




どんな恋愛ストーリーの小説の主人公より




ハッピーエンドに憧れる“主人公”になりきっているんだろう

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