熱い刻印で浮気ドッキリ! ページ14
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今日はなるせに浮気ドッキリを仕掛けたいと思う。
最近なるせはかまってくれるし特に不安はないのがただの出来心だ。恩知らずだとはわかってるんだけど…みたいじゃん!彼氏がどんな反応をするか!
何故浮気ドッキリを仕掛けようと思ったか、それはこの前ヘアアイロンで盛大にやけどをしたからだ。首元にジュッと思ってやばいと思った頃にはもうくっきりとしたキスマークみたいになっていた。
お昼、いつもは家の中でも髪の毛が邪魔なので後ろに結んでいるのだがそれを隠すために髪を下ろした。キッチンに立ってお昼ご飯を準備しているとノソノソとなるせは寝室から出てきた。
「おはよ、おきた」
『おはよ〜』
「んーーー」
まだ眠いのかゆっくり歩いてパタリと私の背中に抱きついた。今日は髪の毛をおろしているため邪魔なのか首元の髪の毛を寄せてきたのでまずいと思いなるせから離れる。
『だ、だめ』
「は?」
ここまで挙動不審な動きをしたら大丈夫だろう。首元を隠すように髪の毛を直してまた料理を始めた。するとなるせはそれはまあ怪訝そうな顔をしてリビングに戻りソファに座った。その間もじーーっと私のことを見ていて視線が痛かった。
そんな時間が続きチラチラと感じる視線に気付きながらも黙々と料理をしているとなるせがふと口を開いた。
「首?」
『エッ』
怒ったような低い声でそうド直球に言われて思わず肩をビクッとさせる。するとなるせはスタスタと私に近寄り「図星?首に何隠してんの?」とまた言われた。
いやいや鋭すぎるよなるせさん……
あまりにもわかりやすい反応になるせは火を消して私の手を掴んで動かせないように片手で髪の毛をめくった。
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作者名:みるる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Nagisa-Aonami/?w=1
作成日時:2021年10月17日 0時