朝のルーティーン ページ2
夢主side
ヂリリリリ…………ヂリリリリ……ヂ((バチっ!
「……ふぁ……もう朝?」
身体をゆっくりと起こす。
ベッドには"二輪の花"が散らばっていた。
「……今日は黄色かぁ……」
そう呟きその花を小瓶に入れ、ショーケースに戻す。
私は生まれつきの花吐き病を患っている。
両親は片思いしたら色が固定されてくるって言ってた……。
森暮らしの私なんかに片思いする事はあるのだろうか
「……寒いー……」
暖炉の前に座り、コーンスープをすする。
そして、少し飲んだあとは冷たい水と薬を出す。何故に冷たい水じゃないと駄目なんだろうか…………
「……う"っ……オェ……」
少しだけえずくと口から今度は紫の花がポロリと落ちてくる。
また小瓶に入れ、ショーケースに戻す。
「……ケホッ……今日はなに食べよう」
冷蔵庫を開けるとほぼ食材は無く、牛乳や、冷凍の野菜のみだった。
「仕方ない…………街に行くかぁ……」
「うわ……雪積もってる……」
私は街に出る用の服を着て外へ出ていくのだった。
?side
?「ハァッ……ケホッ……ケホッ……何処ここ……?」
どうやら地図で見た道と真反対に来てしまったようだ。
本当は寒くなるから南に逃げようと思ったのに…………。
?「街からは絶対遠いよな……」
森の中だし。
なんでこんな時に暖かい服持ってないのか……。
手も足も感覚を失ったまま、俺は歩き続けた。
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