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「まぁ、それでも良かったんだけど
知り合いの連れがこの学校の関係者の何かだったらしくてさ
なんかたまたまと偶然が重なってこの学校になった」
よくわからないが、ふーん。と言っておく。
「だから、勉強してちゃんと入学したAからすれば不公平な話だけど、今こうなって俺はこれで良かったと思ってる」
Aと出会えたし。と言い切った竜胆くんの表情は少しの照れ臭さと、少しの罪悪感の混じった表情。
その様子から、ずるい。なんて言える訳もなく、むしろ確かにそうか。と思わされた。
『じゃ、お兄さんも同じ学校なの？』
「兄貴は高校行ってねぇ」
そうなの？と再び目を大きくする。
「ん、俺だけ
どうしても高校卒業の証明が欲しかったから」
『どうして？』
赤信号になった横断歩道でピタリと止まり、竜胆くんを見上げればチラリと見下ろされて目が合う。
んーー。と考える素振りを見せる竜胆くんは、笑わねぇ？となんとも言えない表情で聞いてきた。
『？うん…？』
ぶっちゃけ内容にもよると思うが、多分笑わないだろう。
「俺さ、クラブのオーナーになるのが夢なんだよ」
『クラブのオーナー…？』
「そ！
日本一流行らせてさ、たまに俺もDJして日本中ぶち上げんの」
昼を過ぎて真上から少しズレた太陽を背に、キラキラとした表情を浮かべる竜胆くんが眩しくて少し目を細めた。
「だから、オーナーになるには高校卒業しといたほうがいいかなって
別にしなくてもできねぇわけじゃねぇけどさ」
得意な事、好きなことを極めて、自分の夢を持って、それをこんなキラキラとした目で語れる事も、そのために行動している事も全てが素直にすごいと思った。
私は夢なんてない。
将来こうありたいとかはない。
ただ、ママに認めてもらいたくて、子供みたいなことだけど褒めて欲しくて。
そのために勉強して、ママの望む高校に進学した。
きっと大学もそれを理由に選ぶし、就職先もそうだと思う。
私も、彼のように自分の心に向き合って生きられたら…。そう思うがそんなやり方はとっくの昔に忘れてしまっていて、いつの間にかママの言うことが私のしたい事になっていた。
そして今更急に変えられない。
何がしたいのか自分でもわからない。
『……いいな』
ポツリと出てしまった本音。
あ。と思った時には遅く、ちゃんと拾い上げられてしまう。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
