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「ねぇ、来る場所間違ってんじゃない？真面目ですって格好しちゃってさ？風紀員かよ」
「もしかして風紀乱してますって言いにきたとか？」
「だとしたらアウェイなのお前だよ
おうち帰って教科書でも読んでな」
言い過ぎ〜。とケラケラ笑う2人に周りも声を出して笑い、自分が恥ずかしくて惨めで視界が滲んでいく。
「おい風紀員泣くぞ」
「先生呼んであげて〜」
尚も止まらないからかいの声に、帰ろうと後ろを振り向いたその視線の先でふわりと金色と水が見えた。
人混みに消えたが、確かに見えたソレ。
だけど、今まさに揶揄われた自分の見た目を恥じてバレないように出口へ足を向けた。
だが、人が多すぎてなかなか進めない。
邪魔。とぶつかられて思わず大きくよろける。
ごめんなさい。と謝って顔を上げたとき、その人の向こう側で目が合った。
レンズ越しの紫色の瞳が驚きに染まる。
しまった。とパッと逸らせて人を掻き分けて出口へ向かう私の手を、パシッと掴んだ手は覚えのある手で振り向いてしまった。
「お前、何してんだこんなところで」
『あ、ちがっ
ごめんなさい！もう帰るから！』
「いやいやいや
帰るってお前……え？1人？」
引っ張っても少し揺らしても離してもらえない手に絶望の文字が浮かぶ。
「なんでお前1人でなんか……それにその格好…」
『間違えたの！もう帰るから！！』
何を間違えたのか。服装？来る場所？それとも、奇跡を信じたこと？
一瞬引っ込んでいた涙がまた溢れきて、それを隠すように竜胆くんに背中を向けて扉の方へ歩き出す。
「は？ちょ、「竜胆〜？どうしたの？」
何かを言いかけた彼の言葉を遮るように聞こえた女の人の声。
少し振り向けば、ゾロゾロと男女数人が人を掻き分けてこっちへ来ていた。
それを見た竜胆くんは、私を隠すように少し横に移動して私の腕を引いた。
「あー、わりぃ
今日は帰るわ」
「えーー？なんでぇ〜？」
「竜胆もっと飲んでいこうよ〜」
「そうっすよ
この後竜胆さんの家でって言ってたじゃないすか」
猫撫で声の女性2人と、男性の声が聞こえるが、私の視界は竜胆の服しか見えない。
「なかったことにしといて
よく考えたら兄貴が女連れ込んでるかもしれねぇし」
じゃぁな。と無理やり会話を終わらせて、私の背中を押して歩く竜胆くん。
後ろからは、音に混じって彼を呼ぶ声がまだ聞こえた。
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gxh - 玉兎さまーーっ！！大好きです！更新いつまででも待ってます！ (2月2日 20時) (
レス) @page42 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - キクラゲさん» コメントありがとうございます！✨ 告白ですね！！気持ち届きました！！そんな好き好き言ってもらえると調子に乗ってしまいそうです😂😂 楽しんでいただける作品を作ります！！これからもよろしくお願いします☺️ (12月12日 14時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
キクラゲ(プロフ) - クッッッッソ好きです作者さんの作品も好きだし作者さんも好きでs(( ンンッ…私こんなに語彙力ないからうまくかけないので玉兎さんの作品見て語彙力勉強します…！コメント失礼しました！ (12月12日 0時) (レス) id: bf82bf2975 (このIDを非表示/違反報告)
玉兎(プロフ) - 鈴さん» コメントありがとうございます！！✨慎重に書き進めております！！鈴様の応援でめちゃくちゃがんばれます！！ありがとうございます☺️ (12月10日 12時) (レス) id: 7c28fb7f1c (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 二人の関係がどうなっていくのか、気になります！続き楽しみにしてます！ (12月9日 13時) (レス) id: 87ee7e2daf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉兎
| 作成日時：2023年10月24日 11時
