不器用さん。

安心 2 ページ25

次の日になって、Aが僕の家に来た。
いつもより、ぎこちなさそうなのは緊張してるからなのかな？

松島)あ、ケーキもあるし、ツリーも電気つくし、映画もほら！こんなにあるんだよ！飲み物もあるよ！

Aがぎこちなさそうにするから、ついつい僕もそれに巻き込まれて、ぎこちなくなる。
今だって、目も見れないし。
チラっと君を見ると、君はなぜだかププッと笑って。

A)そうちゃん。そんな、完璧じゃなくていいよ？

松島)へ？

A)……なんか、そうちゃんらしくないや。

松島)だって、Aにはさ。……好きな子には完璧って思われたいじゃん。

A)私にとって、そうちゃんはそうちゃんのままで充分完璧なんだけどな。これ以上完璧になられたら、私そうちゃんの彼女じゃいられないよ。

松島)……それじゃあさ、Aは僕のこと好き？

A)なに？いきなり。……好きだよ？

松島)うん。ならいいよ。


本当はそうちゃん呼びも変えてほしかったんだけど、まぁ仕方ない。でも、本当に完璧になりきれない僕のままだと嫌われちゃいそうで怖いんだ。だから、君にもっと好きになってもらえるように、努力だけはさせてよね？
次は、大好きって言ってもらうから。

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