不器用さん。

安心 ページ24

松島side

ドキドキと胸が高鳴るのは君だからで。
でも、この胸のドキドキが心地良く感じるのも君だからで。
本当に、どんな姿も可愛いなって思ってしまう。

明日は、クリスマスで初めてのお泊まりデート。
自分の仕事柄、一緒に行けるところも限られてくるから普通のカップルみたいに遊園地にも簡単に行けないし、気軽にレストランとかも行けなくて。
だから、クリスマスくらい一緒にいたいっていう僕のお願いを聞いてもらってAには、僕の家に来てもらうことになった。
今日は、ウキウキし過ぎて眠れないかもしれない。

Aと一緒にご飯つくって食べて。
映画も一緒に見るでしょ。
あー。映画どんなのがいいかな？
恋愛？いやいや。他の俳優さんに、キュンとされるのはいかがなものか。
セクシーゾーンのライブDVDとかは？
本物いるっつーのってなっちゃうか。
ホラーもいいよね。
A、ホラーとか苦手そうだし。
あ、でもホラーは僕もダメだったわ。
まいったなー。

なんて考えるだけで、本当に僕は幸せ。
Aは、よく人に合わせている事が多いよね。
たまに、Aが本当に僕の事が好きか不安になっちゃうんだよ。
だけど、こんなこと言えない。
女々しいって思われたくない。

ごろんと寝返りをうって、早くこのネガティブな気持ちから開放されたくて目をぎゅっと瞑った。
イルミネーションも、全部準備万端だから、大丈夫大丈夫と言い聞かせて。

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