明かさないで 4 ページ20
勝利side
どういうふうの吹き回しだろう。
事態は、深刻化していた。
今日、いきなり新人がむかえの店にアルバイトとして入社し、あろうことか倉庫の仕事を担当することになったと、連絡がはいった。
警察本部は、雑貨店の倉庫に前から目をつけていたが証拠が何も無いので、そこに立ち入る事が出来ないでいる。
きっとその新人アルバイトも、別の意味で新人ではないだろうとふんでいる。
猫を拭きながら、彼女の視線を背中に感じた。
振り替えると、彼女は心配そうに子猫を見ていた。
別に、俺を見てたわけじゃない。
そんなのわかりきってるのに、その濡れた顔に、思わず胸が締め付けられてしまう。
とりあえず、冷静にならないと。
平然を装って、彼女にタオルを差し出す。
そして、再び考える。
この子猫は、警察側の手配か。否か。
もし、偶然だとしたら。
偶然 という言葉でドキドキしている自分に気付いた。
雨の音と、時計の音だけがなる二人きりの花屋さん。
身分を隠す警察官と、何も知らない君。
今やらなきゃいけないのは、彼女を好きにさせるだけ。
俺は、昔から切り替えは上手い方なんだ。
勝利)ずっと、見てました。
柄にも無いことを、Aの方も見ないで言う。
A)えっ?
勝利)あ、そのー。可愛いなって。
A)えっ!いや、可愛いなんて。そんな。でも、前から気になってました。
勝利)勝利って言います。あなたは?
A)Aです!
少し強引に。でも、早急に距離を縮めないと。
いつまで経っても、道1本分の距離感じゃ困るんだよ。
そして、はにかむ君を見て確信を持つなんて。
俺は本当に……
最低だよ。
21人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんぴつ(プロフ) - 速水ヒロcv前野智昭love♪さん» 初めまして!コメントありがとうございます!!こんな駄作を待っていてくださってありがとうございます!励みになります!!語彙力無さすぎの私ですが、更新いってきます!! (2018年7月31日 22時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
速水ヒロcv前野智昭love♪(プロフ) - えんぴつさん» 更新頑張って下さい!!続き気になります。 (2018年7月31日 20時) (レス) id: 5e287a4c41 (このIDを非表示/違反報告)
えんぴつ(プロフ) - 風歌さん» 初めまして!風歌さん!まず、この小説を読んでくださってありがとうございます!これからも、下手くそなりに頑張っていきますので、どうか温かい目でお見守りくださいませ! (2018年6月18日 23時) (レス) id: a633e60b8d (このIDを非表示/違反報告)
風歌 - 面白いです! 続き楽しみにしてます! 更新頑張ってください! (2018年6月17日 22時) (レス) id: d21ba90605 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えんぴつ | 作成日時:2018年5月7日 22時